中日・松坂大輔投手(37)が20日、久しぶりにヤフオクドームのグラウンドに足を踏み入れた。

 ソフトバンク戦の試合前練習で、ソフトバンク・工藤公康監督(54)を始め、昨年まで同僚だった鷹ナインにあいさつ。「会うのは久しぶり。みんなとはちょくちょく連絡は取り合ってるので」と旧交を温めた。

 そんな松坂がこの日はいつもとは違う動きを見せた。三塁ベース近くから一塁ベース付近に向け、助走をつけてほぼ全力に近いボールを投げ続けたのだ。「(ブルペンで)投球をしようか遠投するか迷って、強いボールを投げられる練習をしようと。強い真っすぐを投げられるいいイメージをつけられる練習。キャンプでもやりたかったけど別の方法を取った」

 後方には「今日は見てもらおうと思った」と森繁和監督(63)が目を光らせ、「悪い癖をいちいち言ってもらった」と入念にフォームチェックも行った。

 このとき、一塁側ベンチにはその姿を見ようとソフトバンクナインら関係者がズラリ。そんな中で「俺はここまで投げられる」とばかりの強烈なデモンストレーションにもなった。