中日の新外国人・ソイロ・アルモンテ外野手(28=前メキシコ・モンテレイ)が13日の西武とのオープン戦(小牧)で待望の来日1号を放った。

「うれしいね。オープン戦でもうれしい。チームが勝ったこともうれしいです。外のコースだったがうまく逆方向に打てた」とニンマリ。この日は先制の犠飛を含め全得点を叩き出し、首脳陣もホッとひと息だ。

 一方で心配なのがもう一人の新助っ人・スティーブン・モヤ外野手(26=前タイガース)。この日はセンターへのポテンヒットが出たが、ここまで28打数4安打、打率1割4分3厘と低迷が続いている。実はキャンプ中から多くの評論家がモヤは苦しむのではとの評価が多かった。それでも中日首脳陣はここまでかたくなに一軍で使い続けており、土井打撃コーチは「陽気な国の出身だし、ひとつ波に乗れば、ババーンといくでしょ。外国人選手だけは、オープン戦で全然でもコロッと変わるからね。去年のゲレーロもそうだったけど、オープン戦でそうでもなくてああいう活躍をしたからね。分からんよ」と大変身を期待している。

 首脳陣がここまでモヤにこだわるのは、実はキャンプから二軍調整を続けている平田良介外野手(29)に原因がある。「(森)監督は平田が1年間ずっとやれるとは考えていないんだよ。絶対にどこかでケガをして離脱すると見ている。去年も平田の故障でその代役に苦しんだ。だからそのときのために長打力のあるモヤを使いたいと考えている。それで何とか日本野球に慣れさせるために使っているんだよ」(チーム関係者)

 オフからダイエットに取り組むなど故障防止に必死の平田だが、森監督の信用はまだまだのようで…。