ソフトバンク捕手陣に故障相次ぐ緊急事態 三軍コーチまでもが本気で自主トレ

2018年03月10日 16時30分

囲み取材に応じる工藤監督。相次ぐ捕手の故障は頭の痛い問題だ

 日本一連覇を目指すソフトバンクが予期せぬ事態に頭を抱えている。原因は相次ぐ捕手陣の故障だ。主力捕手の高谷が右ヒジ関節炎で手術、飛躍を期待された栗原も左肩脱臼で手術を受け、ともに開幕絶望。現状、プレー可能な一軍経験者は甲斐だけで、第3捕手候補でもあった育成の堀内までが6日の西武とのオープン戦で右手親指を脱臼する緊急事態となった。

 オフにベテランの鶴岡がFAで日本ハムへ、2010年ドラフト1位の山下はトレードで楽天に移籍して2捕手がチームから去った。それでも育成を含めて捕手は8人。経験のない若手にチャンスを与える意味もあり、ドラフトでも捕手は獲得しなかった。それこそ甲斐に万が一のことが起きれば、連覇どころの話ではなくなる。

 この事態に、球団フロントはあらゆるアンテナとコネクションを使って緊急補強を探っている。ソフトバンクは戦力、資金力ともに豊富で交換トレードでも金銭トレードでも行けそうだが、現実は甘くない。ある球団幹部は「この時期は、他球団もケガ人のリスクを考慮して選手を出したがらない。ウチのような状況が開幕までに発生する可能性はどこにだってあるわけだから。現状で動けば、足元を見られる」と訴える。

 ただ、当然のことながら台所事情は厳しい。一軍は捕手3人制を考えており、自動的に二軍は2人に。当面、三軍はブルペン捕手で補う方針だ。もしもに備えて35歳の加藤領健三軍バッテリーコーチも「緊急事態なので準備しています。今、本気で自主トレやっています」と“現役復帰”に備えている。

 2016年からコリジョンルールが導入されたといっても、捕手が危険を伴うポジションであることに変わりはない。ソフトバンクは綱渡り状態で開幕を迎える。

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