昨季泥酔暴行騒動で信頼失墜…巨人・山口俊の覚悟“ダメならクビもやむなし”

2018年03月09日 16時30分

4日のヤクルト戦でまずまずの結果を出した山口俊

 巨人の山口俊投手(30)が背水の陣で移籍2年目のシーズンに挑む。昨季は故障で出遅れ、7月に泥酔暴行騒動を起こして戦力になれなかった。今季は首脳陣の期待度もめっぽう高く、完投能力を買われて開幕2カード目の初戦を任される見込み。チームの浮沈のカギを握る男が8日、悲壮な覚悟を明かした。

 昨年同時期は右肩痛の影響からファームでの調整を余儀なくされたが、今キャンプは一軍にフル帯同。ブルペンでは力強い投球を続け、4日のオープン戦初登板(東京ドーム=ヤクルト戦)も4回1失点とまずまずの結果を残した。

「順調に来ていると思います。(課題は)力みより入りですね。投げていく中で感覚を戻すことはできるんですけど、プレーボールからその状態で毎試合もっていけるようにしないと安定した成績が出ないと思っているので」(山口俊)

 右腕にかかる期待は昨年以上に大きい。菅野との両輪でローテーションを支えたマイコラスがカージナルスに移籍。田口やFA加入の野上らとともにカバーすることになる。なかでも再評価されているのが山口俊の「完投能力」だ。2年前のDeNA時代には菅野と並ぶリーグトップの5完投。斎藤投手総合コーチはいわゆる“裏ローテ”の頭を託すことを示唆し、4月3日の中日戦(ナゴヤドーム)での先発が濃厚だ。

「(完投は)自分の先発の理想像。それをイメージして先発をやった結果、完投できただけなので。ただ、それは自分の力だけじゃなくて監督、投手コーチも重要になってくると思うんです。自分が完投するためには信頼を勝ち取らないと長いイニングは投げられない。僅差なら代打だったり、いろんなシチュエーションがありますから。そこで安心してもう1イニング行かせてもらえる信頼を勝ち取らないといけない。結果で示すしかない? そうですね」

 昨年はグラウンド外のトラブルもあり、チーム内での信頼は地に落ちた。だが、ほぼ登板機会もなかったことから、由伸監督も“新戦力”と位置づけ「期待しているよ」と何度も公言している。だからといって甘えはない。

「何年やっても年が変われば一からのスタート、競争だと思っています。その中で去年は全然力になれずに終わってしまって今年、監督が『新戦力として』と言ってもらえるのはありがたいと思います。まだ競争させてもらえているのかなと感じながらやっています。でも、これを裏切ったら『もう無理かな』という感覚になるのが普通なのかなと思います」

 ダメならクビもやむなし――。「年間通して先発ローテーションを守ることが最低限。プラスアルファ、1イニングでも多く投げられるか」と誓いを新たにした山口俊。汚名返上のシーズンが間もなく始まる。