BC栃木入り村田 大逆転ヤクルトの目も

2018年03月06日 11時00分

栃木入りを決めた村田

 巨人を自由契約となり、現役続行へ新天地を模索してきた村田修一内野手(37)が4日、BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスへの入団が決定的となった。くしくもこの日はソフトバンクを自由契約となり、中日にテスト入団を決めた松坂大輔投手(37)がオープン戦で初登板。いわゆる「松坂世代」の同期で明暗が分かれた格好となってしまったが、どこでそうなってしまったのか。12球団のキャンプを訪問し「どうして村田を獲らないのか?」と問いかけてきた本紙評論家の得津高宏氏に対し、各球団の答えは…。

 男・村田が大きな決断を下した。複数の関係者の話を総合すると、村田は独立リーグ入りの意思を固め、今週中にも入団会見が開かれる見通しとなった。

 若返りを図る巨人の球団方針の下、村田の自由契約が発表されたのは昨年10月13日のこと。昨季の出場は118試合で打率2割6分2厘、14本塁打、58打点。堅実な守備に加え、シーズンをフルに戦える体力…。大きな故障もない村田には当初、他球団からオファーが届くのは時間の問題と見られた。

 ところが、村田本人や周辺の同僚たちらが可能な限り働きかけても色良い返事は聞かれず、年明けからは「いつ呼ばれてもいいように準備をしておく」と、神奈川・厚木市内のグラウンドで自主トレを開始。それでもNPB球団からのオファーはなく、村田は各球団のキャンプが終わる2月末をひとつの節目として断を下した。

 そんな村田について「村田は間違いなく戦力になる。新しい外国人選手を連れてくるよりよっぽど計算できますよ。最低でも2割5分、15本塁打は期待できる。どうしてどこも手を挙げないのか、キャンプで聞いてきますよ」と宮崎、沖縄で行われた12球団のキャンプを訪問してきたのが得津氏だ。

 そんな疑問を現地で監督、編成担当者らにぶつけたところ、返ってきた答えは…。

「どこも『ウチはありません』という答えばかりで『村田はあまりいい噂を聞かないから』という声もありました。どうやら、不満を漏らしたり球団批判をしたりするイメージが独り歩きしているようで、現場というより球団の人間に良く思われていない印象を受けました。ですが、実際の村田は私がグラウンドに行けば、きちんとあいさつもしてくれるし、その際には必ずサングラスを外すなど、礼儀もできている男です。私が『村田はそんな男じゃないよ』と言っても、あんまりいい反応はありませんでしたが」

 ただ、その中でも気になるコメントを発したのが、ヤクルトの小川監督だったという。

「チーム編成を考えて一番獲ってもおかしくなさそうなのがヤクルト、ロッテです。ロッテの編成担当者は『ウチはないでしょうね。とくに新しい監督になったチームはないんじゃないですか。今のところはありません』でしたが、ヤクルトの小川監督は『ウチは今のところは獲る予定はありません』としながら、こうも言っていました。『ただ、シーズンに入って若手選手が打てなくなったらどうなるか分かりません』と…」

 もちろん村田もNPB復帰をあきらめたわけではなく、これまでに「7月末の支配下選手登録の期限まで野球をやってみて、NPBのお誘いがなければ辞めるかも」と語るなど、ギリギリまで可能性を探るつもり。

 今回、栃木入りを決めたのもNPB球団からオファーがあれば、ただちに移籍できることなどの条件が合致したためと見られ、7月末までに各球団の“事情”が変われば…。今後の動向が注目される。