大下剛史氏「投打に底上げ 広島3連覇に手応え」

2018年03月01日 16時30分

大下氏(左)と話す緒方監督

【大下剛史・キャンプ点検=広島】グラウンドで汗を流す選手たちの姿を見て、真っ先に感じたのが体の大きさだった。昨年8月下旬の右足首骨折で調整が遅れている鈴木にしても、一段とたくましくなっていた。今キャンプは当然のことながら、その前段階の自主トレ期間から各選手がそれぞれに、しっかりと体づくりに励んできたのだろう。

 打球を見ても一目瞭然だった。昨季まで代走や守備固めでの起用の多かった野間でさえ、スイングが力強い。昨年10月に続いて日本代表に選ばれた西川もしかり。昨年123試合に出場して自身初となる規定打席に到達し、リーグ4位の打率3割1分の好成績を残した安部だって、うかうかしていられない。控えクラスも含めて昨年までとメンバーは大きく変わらないが、しっかりと戦力の底上げもできている。

 リーグ連覇を成し遂げてもなお、全く妥協がない。これは緒方監督の性格によるところも大きいのだろう。現役時代から練習でも試合でも、とことんやるタイプ。それゆえ、けがが多かったのも確かだが、選手たちはいい緊張感を持って練習から臨めている。

 その慎重すぎるほど慎重な指揮官がキャンプ地を訪れた際に「ぜひブルペンも見ていってください。今年は大瀬良も岡田も薮田も状態がいいんです」と言ってきた。よほど手応えを感じているのだろう。野手同様に投手陣も同世代でいい競争ができている。計算のできる野村、ジョンソンも順調で、投打とも盤石だ。球団史上初となるリーグ3連覇に向けて、現時点で死角は見当たらない。 (本紙専属評論家)