DeNAの命運握る大和と倉本の急造二遊間

2018年02月28日 11時00分

DeNAの鍵を握る大和(右)、倉本の二遊間コンビ

【赤坂英一 赤ペン】「何しに来た、おまえは来るなと言っただろ!」

 沖縄・宜野湾のDeNAキャンプを訪ねたら、いきなり高田GMにかみつかれた。「いやあ、優勝候補の球団を取材しませんと」と返すと「優勝できるわけないだろ。優勝するのは巨人だよ。今年の巨人は強いぞお」とかわされた。

 しかし、この自虐的な憎まれ口、実は自信の裏返しではないか。去年は2年連続CSに進出し、日本シリーズでも王者・ソフトバンクに善戦。他球団の首脳陣からも「DeNAは侮れない。若い選手が次々に頭角を現してきた3~4年前の広島に似ている」という声が聞かれるほど。

 そんな今年のDeNAで重要なカギの一つになるのが、FAで補強したユーティリティープレーヤー大和の使い方だ。昨季、阪神で最も多く守ったのは遊撃の56試合(ほかに二塁48、外野5)。DeNAキャンプの練習でも当初は遊撃に入れるケースが目についた。そのため、昨季まで遊撃のレギュラーで、チーム唯一フルイニング出場した倉本は二塁に回されている。この“急造二遊間”に不安はないのか。現役時代、内野全ポジションを守った永池内野守備走塁コーチに聞いた。

「大和は安心して見ていられますけど、倉本は二塁は初めてなんです。固定するとなると、もっと経験を積ませる必要があるでしょう。二塁は遊撃と違い、封殺や併殺の際に左右の両方向に体を開いて送球しなきゃいけない。使う筋肉が違うので、遊撃や三塁から二塁へ回されたら、最初はあちこち筋肉痛になるほどですから」

 そんな倉本の負担を考慮してか、20日の韓国・ハンファとの練習試合では「二塁・大和、遊撃・倉本」の布陣も試していた。二塁の控えには3年目の柴田もおり、当分試行錯誤が続きそうだ。

 ちなみに、ヤクルトの某コーチによれば「敵から見たら、大和よりも倉本を遊撃に固定されたほうが嫌です。慣れたポジションなら、打撃もノビノビ振れますから」という。昨季の倉本は、得点圏打率3割4分2厘を誇る「恐怖の9番打者」でもあったからだ。

 この話を永池コーチにぶつけると「参考にさせていただきます。これからオープン戦を通して判断していきますよ」と笑った。DeNAの命運を握る二遊間、どういう組み合わせになるか。