最強スーパーサブの予感じゃ! ソフトバンクの達川光男ヘッドコーチ(62)が18日、キューバから獲得した新助っ人ジュリスベル・グラシアル内野手(32)を大絶賛した。

 この日が入団会見で、時差ボケも残っていながらのフリー打撃だった。しかし、ケージ裏で見守った達川ヘッドは、1990年代にセ・リーグで首位打者を獲得した右の安打製造機の名前を挙げて太鼓判を押した。

「バットの出がいい。芯に当てるのがうまい。一発というよりはアベレージを残すんじゃないか。(元中日、阪神の)パウエルとか(元横浜、阪神の)パチョレックのようなタイプじゃな。逆方向に打つのがうまい。捕手の目線で言えばヘッドが遅れて出てくる」

 そればかりか、アストロズの主軸で、一時期はDeNAにも在籍したグリエルを上回る可能性まで示唆した。昨年のWBCで巨人・菅野から一発を放っているグラシアルは、本職は三塁手で、キューバの大スター選手だったグリエルの陰に長らく隠れた存在だった。

「ただ、日本ではグリエルより打つんじゃないかという感じじゃな。グリエルは(打撃フォームが)極端なクラウチングスタイルだから、内角を攻められて日本ではそこまでは打てなかった。グラシアルはスクエアでオーソドックス。捕手目線で打つと思うよ」

 外国人枠が埋まっているため、デスパイネのスペアとしての立ち位置だが、足も速く内外野全て守れる。「備えあれば憂いなしじゃ」。第一印象はグリグリの◎評価だった。