20勝視野の巨人・菅野 「表ローテ」が唯一の懸念材料?

2018年02月17日 16時30分

フリー打撃に登板し、圧巻の投球を披露した菅野

 巨人・菅野智之投手(28)が沖縄・那覇キャンプ2日目の16日、初めてフリー打撃に登板。岡本、吉川尚の2人を相手に2種類の“新球”を織り交ぜ、ほぼ完璧にねじ伏せた。

 この日投じたのは50球で許した安打性の打球は3本。その中には随所に進化版・菅野が盛り込まれた。オフから習得に向けて取り組んできたシンカーに加え、右打者の内角を鋭くエグるスライダーも試し切り。特に“インスラ”からの外角直球のコンビネーションは右打者に効果的で、菅野と初めて対戦した岡本は「すごく遠くに見えました。ギリギリにピタピタと決まっていた」と脱帽するばかりだった。

 当の菅野は「打者の反応は思い描いたものに近い」と手応えを口にしながらも「あくまで外の直球を生かすためのスライダー、シンカーだと思っている」と冷静だったが、対戦する打者にとっては厄介この上ない。由伸監督も「(インスラは)キレもよかったね。球種が増えると打者には嫌なもの」とうなずくばかりだった。

 昨季はリーグ単独トップの17勝を挙げ、防御率も断トツの1.59で自身初の沢村賞にも輝いた。そのうえ投球の幅が広がったとなれば、巨人では1999年の上原以来となる20勝投手の誕生も現実味を帯びてくる。

 ただ、その過程において気がかりな点も指摘されている。「昨年は3月のWBCに出場した影響で開幕からいわゆる裏ローテに回り、全体的に各チームのエースと投げ合うことが少なかった。その分、打線の援護を得られたフシもある。だけど、今年は順当にいけば開幕から相手のエースと当たり続ける。強いて言うなら、そうした時に智之がいくら抑えたとしても打線がどれだけ援護できるか。それによって勝ち星も変わってくるのでは」(チームスタッフ)

 裏を返せば、それだけ菅野に穴がないということ。開幕戦で阪神・メッセンジャーとの対決が決定的な今季はどんな幕開けとなるか。 

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