【核心直撃】巨人浮上のカギを握るキーマンが本紙に登場――。来日1年目の昨季、中日で35本塁打を放ってセ・リーグのキングに輝いた新助っ人アレックス・ゲレーロ外野手(31)が本紙のインタビューに応じ、現在の心境を激白した。4位からの巻き返しを狙う新チームや古巣の“挑発”について、新4番候補が思いの丈を語った。

 ――巨人の雰囲気には慣れたか

 ゲレーロ:みんなが話し掛けてくれるし、とてもいい雰囲気だ。

 ――入団会見では「巨人は伝統と歴史があるチーム」と話していた

 ゲレーロ:印象にたがわず歴史のあるチームだと思う。ユニホームの重みと責任を感じるし、結果を出してチームの力になりたいという気持ちがひしひしと湧いているよ。

 ――由伸監督とは

 ゲレーロ:最初に会った時に「選手とは家族だと思ってコミュニケーションを取ってほしい」と言われた。すごく感動したよ。

 ――臨時コーチを務めた松井秀喜氏のことは知っていたか

 ゲレーロ:もちろん。初めて会ったけど、素晴らしい打者であることは誰でも知っているよ。

 ――米国人のマギーとは、あなたの母国語のスペイン語で話している

 ゲレーロ:彼からはスペイン語でいいアドバイスをもらっている。「歴史もあって注目され、いろいろ大変だと思うけども、野球を真面目にやるという意味ではどこでも同じだ」などかな。

 ――現時点で波長が合う日本人選手は

 ゲレーロ:チョーノ(長野)さん! 彼は自分をすごく気に掛けてくれる。「今日はどう?」という感じで話し掛けてきてくれるんだ。

 ――古巣の中日はすでに対戦相手として認識しているか

 ゲレーロ:17日の練習試合(那覇)での対戦は(状態的に)早いと思う。ただ昔の仲間と会うのは楽しみだし、その試合には出なくてもチームメートとあいさつを交わすことは楽しみだ。

 ――まだ敵という認識ではない

 ゲレーロ:シーズンが始まれば敵というか戦う相手。そういう気持ちにすぐなる。

 ――その中日投手陣から「ゲレーロにはインハイを投げておけば抑えられる」との声も出ている

 ゲレーロ:ハハハッ。それはまあ始まったらどうなるかだ(ニヤリ)。

 ――来日2年目。日本の気に入っているところ

 ゲレーロ:一番は安全ということ。また静かで人々がお互い尊敬心というかリスペクトがある。

 ――好きな日本食

 ゲレーロ:ステーキ。神戸牛がナンバーワン。焼き肉も好きだ。

 ――最後に今年の目標と狙う本塁打数は

 ゲレーロ:チームの優勝に結びつく仕事がしたい。数字を言うのは主義じゃない。ケガなくシーズンを終えれば最終的に数字がついてくるさ。