阪神の新助っ人ウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)が11日、DeNAとの練習試合に「4番・DH」で出場。1本塁打を含む2打数2安打3打点の大活躍を見せた。

 初の対外試合の第1打席、1回二死一塁でDeNA・飯塚の初球をあっさりと左翼席に運んだ。これに球場に詰めかけた虎ファンは大喜び。さらに3回二死一、二塁の第2打席でも初球を捉えて中前へ適時打をマークした。

 第1打席の本塁打を「初球からどんどんいこうと思っていた。いい感じで打てた」と振り返ったロサリオ。「走者を返そうと中堅を意識した」という第2打席でも結果を残し、「シーズンに向けていい準備ができている」と笑みを浮かべた。

 そんな助っ人に金本知憲監督(49)も「2球! いいでしょう。積極性があって、ひと振りで仕留めるっていうね」と思わずニンマリ。さらに「集中力とかネクスト(バッターズ)サークルでの準備ができているんでしょう」とその“姿勢”を絶賛した。

 掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(62)も「(打ち方が)コンパクトで打ち損じが少ない打者」と話し、福留孝介外野手(40)と中日、広島で活躍したエクトル・ルナ内野手(38)にタイプが似ているという意見で一致したことも明かした。

 対外試合のデビュー戦で存在感を見せつけたロサリオ。米大リーグ通算71本塁打した助っ人に、ますます大きな期待が寄せられている。