阪神・鳥谷敬内野手(36)が沖縄・宜野座での春季キャンプ第2クール初日となった6日、二塁守備を敢行した。第1クールは三塁のみの練習だったが、この日は投内連係やシートノックで二塁に入って動きを確認。久々の二塁守備に鳥谷は「違和感しかない(笑い)。言われたところでやるだけ。しっかり準備をしていきたい」と淡々と振り返った。

 まさかの“コンバート”にも見えるが、あらゆる事態を想定してのことだ。金本監督は「備えとしてね。(2013年の)WBCでもやっている。やっておいて損はないでしょう。何が起こるか分からない。いろいろ状況を見ながらね」と説明。久慈内野守備走塁コーチも「経験もあるし、ジャパンでもやっている。今のうちにやっておかないと。準備だけはしておいたほうがいいという監督の考え」と話した。

 今キャンプ、打撃での成長が目覚ましい大山が二塁に挑戦中だが、二塁守備にメドが立たない場合は「少々我慢しても使いたいところにきている。大山サードということもある。そこは臨機応変にいく」(金本監督)と、二塁・鳥谷、三塁・大山の布陣もあり得るという。昨季の鳥谷は三塁にコンバートされ、いきなりゴールデン・グラブ賞に輝いた。遊撃、三塁に続き、いずれは二塁でも、ということになるかもしれない。