まだ「7割!」松坂の直球にほれぼれ

2018年02月06日 16時30分

得津氏(左)の直撃に答える松坂

快打一閃 得津高宏】中日の北谷キャンプに5日、テスト入団して注目を浴びている松坂大輔投手(37)のチェックに訪れたが、今年は面白い存在になると思う。ブルペンで今キャンプ2度目となる投げ込みを行い、初めて捕手を座らせるなど計56球。多少のバラつきはあるものの、とにかくボールの回転がものすごくて力があった。

 カーブ、チェンジアップ、シュートなど多彩な変化球も目の当たりにして状態の良さがうかがえたが、特にアウトローにズバンとミットに収まる直球にはほれぼれした。驚いたのは松坂が私に「今日は7割の力でした」と涼しい顔で答えたこと。周囲は飛ばしすぎを心配していたが、あれで7割なんだから今のところ心配することはない。

 西武の1年目のキャンプで初めて松坂を見たとき、元阪急・山口高志の直球とダブって見えたことを今でも鮮明に覚えている。ボールがホームベース上でグイーンと浮き上がるような感じがそっくり。この話を振ると松坂は「山口さんのこと(伝説)は聞いたことがあります」と比べられたことを喜んでくれた。さらに「ソフトバンク時代とは見違えるよう。球に力があったね」と声をかけると、松坂は「自分では分からないです」。それでも笑顔で答えたその表情からは、いい感触を持っているようだった。

 ソフトバンク時代は選手層がめちゃくちゃ厚くて、キャンプ、オープン戦から競争に勝つため完璧に近い状態まで持っていかなければいけなかった。それに年俸(3年12億円)が高いので相当なプレッシャーもあったはず。中日では森監督ら首脳陣から特権を与えられてスロー調整で無理する必要がないし、年俸もわずか1500万円。「中日で年俸を10倍に上げるぐらいの結果を出せよ」とハッパをかけると「分かりました。ありがとうございます」。そんな松坂の復活を期待したい。