過熱する松坂フィーバーに中日関係者が苦言

2018年02月03日 16時30分

松坂のいるところはには常に黒山の人だかりに

 中日にテスト入団した松坂大輔投手(37)が2日、沖縄・北谷での一軍キャンプで初めてブルペン投球を披露した。全体メニュー後は室内練習場で約30分にわたり、ティー打撃やマシン打撃で計約100スイング以上するなど初めて打撃練習も行い、精力的に汗を流した。平成の怪物の姿をひと目見ようと約3000人のファンが集まり、100人以上の報道陣や関係者らでごった返すなど松坂フィーバーで沸くなか、チーム内から「松坂を持ち上げ過ぎないで」と「待った」がかかっている。

 ついに松坂が本格的にキャンプ始動だ。初日はブルペン入りを回避したが、2日目は捕手を立たせたまま計32球。自主トレ時の3日前は5~6割の力で、この日は7割までレベルを上げたという力のこもった投球も披露した。それでも「出来はまだまだです。キャッチボールのときにもそうですが、たまに(右肩を)痛めていた時のかばう動作がちょいちょい出るので。自分の体に大丈夫と言い聞かせながら投げました」と慎重に調整を進めているという。

 周囲からは絶賛の声ばかりが聞こえてくる。偵察に来たある他球団スコアラーは「悪い球もあったけど、とても7割とは思えないほど力強い球もあった。このまま順調にいけば開幕ローテーションに入る可能性は十分にある」と断言。さらに1月28日に沖縄合同自主トレに合流してから松坂は連日、報道陣のインタビューを受けているが、これまで大物OBを含めた評論家たちから「開幕投手を期待してます」などと振られることが頻発している。

 こんな流れに待ったがかかった。チーム関係者は「松坂を調子に乗せ過ぎないでほしい」と声を大にする。右肩の故障などでソフトバンク時代に3年間で一軍登板が1試合だったことから「みんなと同じように投球できるけど、明日(3日)のダメージを見ないと分からない。徐々に強度を上げていかないといけない状況なのに焦らせるようなことを言うからおかしくなっちゃう。ソフトバンクの時もそれが故障してしまった要因の一つ」と指摘した。「まだ実戦で一回も投げてないし、ブルペンで座らせてもいない段階で開幕投手なんて話はおかしい。そこに合わせて物事を進めていっているわけではないのに開幕投手なんて意識させないでほしい」と苦言を呈する関係者もいる。

 森監督も「もう一回(右肩の故障を)やったら終わりだと本人も思っているだろう」と言うように、3日はノースロー調整で大事を取る予定。松坂は周囲の“絶賛”をいかに聞き流せるかが復活の鍵になりそうだ。