「王の大予言」 “柳田の天下”は5年続く

2018年02月02日 16時30分

ティー打撃をする柳田

 世界の王が大予言だ。ソフトバンクの王貞治球団会長(77)が1日、柳田悠岐外野手(29)の今後5年にわたる“天下取り”を本紙に力説した。昨季は前半戦好調も、終盤に右脇腹を痛めて戦列を離脱。タイトルは最高出塁率のみに終わったが、リーグ2位の打率3割1分、同3位の31本塁打、同2位の99打点をマークした。2015年にトリプルスリーを達成した強打者が、まだまだ成長する根拠とは――。

 あいにくの雨にたたられたキャンプ初日。室内練習場でナインの動きをチェックしていた王会長の視線の先にいたのは柳田だった。スラッガーの動きの良さにホレボレとした様子の王会長は「彼は心、技、体ともに最高の状態だから。ここから5年は彼の天下ですよ。とにかく彼には思いっきりやってほしいね」と、うれしそうに話した。

 多少のリップサービスはあるだろう。ただ、柳田に関する王会長の予言は大胆なものほど的中している。まだまだ粗削りでレギュラーを獲得する以前に、柳田について「将来、日本代表のクリーンアップを打つ打者なんだから」と断言してはばからなかったのが王会長だ。当時とすれば驚きの大予言だったが、その位置までたどり着いている。

 天下、すなわちタイトルを取り続けることは並大抵のことではないが、現役時代の王会長は1962年から74年まで前人未到の13年連続本塁打王。今年の柳田と同じ30歳のシーズンだった70年は本塁打と打率の2冠、71年以降は2年連続で本塁打と打点の2冠、73年に初の3冠王となり、翌年も打撃3部門で頂点に立った。その経験があるレジェンドが「ここから5年は柳田の天下」と言うのだから説得力もある。

“王予言”を伝え聞いた柳田は「言い過ぎでしょう。5年も天下の打者っているんですかね。野球はそんなに甘くないですし、無理でしょう」と話したが、王会長はかねて「彼の能力からしたらまだまだ」と言い「40本塁打、40盗塁もできる。3冠王とかね」と秘めたポテンシャルの高さを強調していたのも事実だ。

 過去2年はけがの影響でキャンプB組(二軍)スタートだったが、今年は初日からフルの状態で動けている。トリプルスリーを達成した15年以来の好発進で、王会長の期待に応えることも不可能ではない勢いだ。