王者ソフトバンクが初の静かなオフ 巨人超えV10目指し自信満々

2018年01月31日 16時30分

必勝祈願に訪れた工藤監督(中)らホークスナイン

 日本一連覇に手応えありということか。ソフトバンクが30日、福岡市内の筥崎宮で必勝祈願を行い、工藤公康監督(54)は「スローガンは『もう1頂!』です。足元を見て一つひとつ勝って階段を上っていく。頂点にあるのが優勝、日本一だと思っています」と威勢よく話した。

 今オフ、ソフトバンクは恒例だった大型補強をすることなくキャンプを迎える。現状、楽天との交換トレードで西田哲朗が加わったのみ。2月中にも4人目のキューバ人選手となるグラシアルと合意すると見られるが、こんなに静かなオフはソフトバンク元年の2005年から初めてだろう。

 最近では3年続けて松坂大輔(現中日)、和田毅、デスパイネと3年12億円で大物選手を補強した。それ以前も13年オフには李大浩、サファテら助っ人4選手とFA2選手が加入。11年オフと12年オフはFA補強に加えてペニー、パディーヤ、ラヘアといった大物メジャーリーガーも獲得した。

 孫オーナーが大目標に掲げるのは常勝・巨人超えのV10。後藤芳光球団社長も「ケガ人が多く出たからというのは言い訳にはならない。それも見越した上でチーム編成をしないといけない」と言う。前年に勝とうが負けようが、備えも含めて必要な補強をするのが前提だった。もちろんフロントは現在も有事に備えて水面下では動いているが、大型補強の“空白年”を作ったことで、さらなる連覇継続に向けた「若手育成」を進める狙いもあるようだ。

 今オフにウエスタン・リーグで2年連続最多勝の山田大樹をヤクルトに無償トレードで放出したのも「選手層が厚ければ保険にはなるが、二、三軍も含めて出場機会は有限なだけに若手の出番が減ることにもなる」(球団幹部)との見解から。別の球団フロントも「それこそ10連覇を目指していくともなれば、自前の選手を育成していくことが根幹であり、大事になる」と話す。

 根底にあるのは「今の主力の年齢や成績を考えても、大きくパフォーマンスが落ちることは考えにくい」(前出幹部ら)との考え。要は自信満々ということだ。