杉内復活アピールの34球

2013年01月29日 10時59分

 巨人・杉内が選手会合同自主トレ2日目の28日、およそ3か月ぶりにブルペン入りし、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の公式球を使い34球を投げ込んだ。途中から捕手を座らせた状態で力強い球を投げ、完全復活をアピール。すでに8割の仕上がりという背番号18が、上々のスタートを切った——。

「気持ちよかったし、うれしかったですね。不安もあったが、問題なく投げられました」。約3か月ぶりに入ったブルペン。昨シーズン終盤に左肩を負傷して以降、CS、日本シリーズも投げられず、年明けの自主トレでも入らなかった。

 文字通りの“今年初ブルペン”は「あとは気持ちがこみ上げてくれば(大丈夫)」というほどの出来だった。

 WBC公式球を使っての投球。途中からスライダーを織り交ぜると、最後の12球は捕手を座らせた。「キャッチボールから肩の状態がすごい良かった。(公式球の)クセもわかっているし、投げるのは問題ない」。3か月ぶりに恐る恐るブルペンに入ったとは思えないほど、力強い球ばかりだった。受けた高橋ブルペン捕手も「本当に良かったですよ」と、その仕上がりに驚いた。

 この日は、もう一つの武器チェンジアップは投げなかったが「(WBCでは)真っすぐと曲がり球さえあれば、それで十分に抑えられるんで」(杉内)。2009年のWBCでは救援で5試合に登板、6回3分の1を投げて防御率0・00。韓国、キューバ、アメリカの強豪をねじ伏せた、かつての自信もよみがえりつつある。

 不安な点を挙げるなら、やはり「試合勘」「メンタル面」だろう。昨年9月29日以降実戦から遠のいているだけではない。苦戦が続いたシーズン終盤を振り返った杉内は、関係者に「僕はやっぱり初回なんです。初回なんですよ」と悔やんでいたという。

 敗戦で落ち込んだ気持ちを次の登板まで引きずるタイプだけに、昨シーズン連敗した直後に登録抹消されたショックがいまだ癒えていないのでは、という不安の声もあった。しかし、そんな声を振り払う上々の初ブルペンだった。

「WBCも含めて、1年間フルに戦い抜きたい。けがなく先発ローテを守れるようにしたい」と力を込めた杉内。昨シーズン前半のような圧倒的な投球が待ち遠しい。