巨人・高橋由伸監督(42)が24日、中日から移籍入団したアレックス・ゲレーロ外野手(31)とキャンプ中に“個人面談”を行う意向を示した。4番候補として迎え入れた以上、「広いナゴヤドームであれだけ数字(35本塁打)が残っている。東京ドームの方がホームランが出る可能性は、広さから言えばあるからね」と昨季以上の活躍に期待を寄せているが、問題は守備位置だ。

 昨季途中から定着した左翼起用を念頭に置くが、まずは本人の意思を確かめるという。「去年、中日に来た時にどこでも守れるということで来たわけでしょ。サードでスタートして、レフトに落ち着いたからバッティングが良くなったとか聞くけれど、そこはよく分からない。実際、本人と話をすると思うし、どれくらいどこを守っていたのかとか聞いてみたい」とした。

 食事の席を設けて外国人選手とコミュニケーションを図る方法もあるが「森さん(中日監督)も言ってたよ。ハングリーかと思って、安い肉からスタートしようと思ったら、(ドジャース時代に)いい肉をとっくに食べていた。『あまり意味がなかった』って」と冗談交じりに仕入れた情報を披露すると、中日が手を焼いたゲレーロの“操縦法”に言及。「こちらの言うことは聞いてもらわないといけない。考慮したり配慮したりする部分はあるけど、それ以外の部分はそれなりにこちらの要望を聞いてもらわないと。カネもらって来ているんだから、当たり前。指示には従うというのはね」とウルフの表情でピシャリ。

 内面はある意味、森監督以上に“コワモテ”な青年監督。この調子なら、新助っ人になめられる心配はなさそうだ。