青木WBC不参加めぐり疑惑

2013年01月30日 11時00分

 ブルワーズ・青木宣親外野手(31)のWBC不参加を巡り、ある疑惑が取りざたされている。矢面に立たされているのは青木が所属するブ軍のロン・レネキー監督(56)。メジャー関係者の間では「日本代表の3連覇を阻止するため、青木の不参加を促した」と暗躍説がささやかれているのだ。

 そもそもの発端は昨年10月3日のことだった。ブ軍が公式戦全日程を終えた後、レネキー監督は青木のWBC出場について「来季は彼にとって大切な年になる。春のキャンプをチームとともに送ることはとても重要だ。チームを離れることで何かを失うだろう」とコメントした。

 青木は日本代表側からメンバー入りのオファーを受けていたが、直属の指揮官からの“警告”に促されるかのように断腸の思いで不参加を決断。2大会連続で出場していた青木の不参加表明によって、侍ジャパンは大きな痛手を被る形となった。

 ところが、年が明けるとブ軍の大砲、ライアン・ブラウン外野手(29)がWBC米国代表の暫定メンバーとして登録された。一昨年のMVPで、昨年の成績は41本で本塁打王のタイトルを獲得したほか、打率3割1分9厘(リーグ3位)、112打点(同2位)。さらに30盗塁するなど、パワー、スピード、確実性を兼ね備えたメジャーの顔だ。

 そのブラウンは地元ミルウォーキーのラジオ番組で「WBCに出るのでいつもより早く準備を始めている。出場を快く認めてくれたレネキー監督やメルビンGMに感謝したい」と発言。これを受け、地元メディアはレネキー監督に「ブラウンが『YES』なのにアオキはどうして『NO』なのか」と問い詰める事態に発展した。

 レネキー監督は「私は選手に『WBCに出場してほしくない』と言ったことは一度もない」と釈明したが、前述の昨季終了後の発言は遠回しな言い方とはいえ「出場するな」と言ったも同然の内容だ。それにしても、なぜレネキー監督は“二枚舌”を使ったのか? メジャー関係者が裏事情を解説する。

「そもそもレネキー監督は、WBC開催に賛成する数少ない監督で、愛国心が強く『今度のWBCでは絶対に米国に優勝してほしい』と周囲に語っている。だからメジャー屈指のスラッガーであるブラウンを米国代表として送り出し、逆に青木は日本代表にダメージを与えるために参加を容認しなかったのではないか。それに、レネキー監督と米国代表のトーリ監督は親しい間柄でもある」

 つまりはレネキー監督が米国代表に“加担”していたというわけ。世界一を決めるWBCの前哨戦は、昨年10月から始まっていたということのようだ。