【マサチューセッツ州ボストン6日(日本時間7日)発】西武からポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指していた牧田和久投手(33)がパドレスと2年契約で合意したと、複数の米メディアが報じた。米スポーツサイト、ファンラグ・スポーツのジョン・ヘイマン記者は自身のツイッターで「2年400万ドル(約4億5200万円)に近い」とつぶやいた。落札金額については明らかになっていない。入団交渉の期限は米東部時間10日午後5時(同11日午前7時)だったが、余裕をもって決まった。

 牧田は昨年、2大会連続でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、守護神として活躍。5試合で1勝2セーブ、防御率3・00。侍ジャパンが敗退した準決勝の米国戦では登板機会はなかった。決勝前に調整したアリゾナで「牧田くん、いいねぇ~」とツイッターを通じて高く評価したカブスの上原浩治投手(42)と会い、刺激を受けていた。敗戦の翌朝、宿舎をチェックアウトする際、「通用するかどうか分からないですけど、やってみたいかと言えば、やってみたい、ですね」とメジャーへの興味を明かしていた。

 現在、メジャーのロースターに入っている投手で横手投げは何人かいるが、リリースポイントが地面すれすれの下手投げは見当たらない。牧田は唯一無二の存在となるかもしれない。