ヤクルトの球団マスコット・つば九郎が27日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、2年連続の現状維持となる年俸2万2000円でサインした。

 昨年まで付いていたヤクルト製品飲み放題の提示はなく、実質的にはダウンとなった。交渉では「ぐっずうりあげ だい1い」などと、球団への貢献度の高さをアピールしたが、チームが球団ワースト記録の96敗を喫して最下位に沈んだこともあり、涙をのむ形となった。

 球団関係者が去った後も、つば九郎は不満タラタラ。球団側から渡された封筒の中に入っていた札束を見て喜んだのもつかの間、確認すると本物の1万円札は1枚目と最後だけで、あとはメモ用紙が挟まれたものだった。交渉は約3分で一方的に打ち切られたこともあり、元衆院議員の豊田真由子氏(43)ばりに「ちがうだろー」とひと言。査定方法にも疑念を抱いているのか「とっとりけんけいにそうさしてもらう」とまで訴えた。

 ただ、いつまでも文句ばかり言っているわけにはいかない。再びヤクルトのユニホームを着ることになった小川淳司監督(60)や宮本慎也ヘッドコーチ(47)には、以前から個人的にもかわいがってもらってきた。チームが巻き返しに燃える来季に向けて「みやもとさんにほめられるよう がんばります」と気持ちを切り替えた。

※金額は推定