阪神・金本知憲監督(49)の恩師であり「炎の怪僧」こと池口恵観法主(81)が“優勝ノルマ”を突きつけた。

 20日、京都市内で講演会を行った池口氏は日本相撲協会の臨時理事会が開催されたとあって「国技である相撲がしっかりすべきというのがあの子の考え。今後もサポートしていく」と旧知の仲の貴乃花親方にエールを送った。その一方、ハッパを掛けたのが金本監督に対してだ。

 若手育成を掲げ就任2年で4→2位と着実に成果を出しているだけに「来年は優勝しないといけない。阪神が優勝するかしないかで経済効果も全然違う。来年でもう3年目。1回は優勝しておかないといけない」と猛ゲキを飛ばす。機は熟していると見るからこその言葉だ。若手育成に成功した広島が連覇を果たし常勝軍団となりつつあるが「阪神の人たちが『広島はいい子がいる』と言っていたが、それは違う。阪神のほうがいい子がいる。それをいかに生かすか」と見ている。

 若手育成への手助けも惜しむつもりはなく「藤浪を(最福寺に)連れてきてほしい。彼が立ち直れば勝てる。会って弱いところを指摘してあげることもできるんですから。プロだから抜きんでるためには他の人たちと違うことをやらないといけない」と以前、本紙で公言したように護摩行や気パワーによる“藤浪再生”にも乗り出す構えだ。

 年明けの1月には新井や石原ら広島ナインが鹿児島・最福寺で護摩行を行う予定だが、気持ちは猛虎一色。「金本は最初の教え子だからね…。だから勝ってほしいんですよ」と愛弟子である金本監督の胴上げ姿を来年こそは見たいと思っている。そんな恩師のゲキに金本監督は応えることができるか。