元エース・松坂大輔投手(37)の「中日獲得検討」報道に西武OBからは嘆き節ばかりが聞こえてくる。というのも「本来は古巣の西武が大輔の花道を用意してやるべき」という思いがその根底にあるからだ。ある有力OBは「大輔が甘んじて批判を受けなければいけないのは期待に応えられなかった孫オーナー、王会長をはじめとしたソフトバンク球団とそのファンに対してだけのはず」と前置きしながらこう語った。

「ライオンズにとっては功労者でしかない。在籍した8年間であれだけの勝ち星(108勝)を挙げて一時代を築き、2度の五輪(シドニー、アテネ)とWBC(2006年)でも活躍して球団の名声を高めた。集客やグッズ販売でも貢献した上に最後はポスティングで60億円の置き土産まで残していった。最低年俸(1500万円)でもいい。恩恵を受けた球団として死に場所すら用意できないのか…。血の通ったつながりではなかったのかと思うと情けない」

 また、別の球団OBも「西武がちゃんと松坂の花道を用意しないせいで、OBでもあるシゲ(森監督)とデニー(友利国際渉外担当)がその役割を演じている。この状況を静観しているフロントは一体何なんだ! 今のライオンズは、もう俺たちが知っているライオンズじゃない」とバッサリ。こんな身内の声を球団はどう聞くのか…。