松坂大輔 中日入りの現実味

2017年12月20日 11時00分

松坂の台湾移籍はガセだった
松坂の台湾移籍はガセだった

 中日がソフトバンクを退団し新天地を模索している松坂大輔投手(37)の獲得を検討していることが18日、球界関係者の話で分かった。現役続行を希望している右腕にとっては朗報だが、今季は右肩不調で一軍登板がなかったこともあり、慎重に判断する模様だ。一方、先週末から相次いでいる自身の進路を巡る報道はフェイクニュースだとし、「ボクは一生叩かれ続ける」と困惑している。

 2014年にソフトバンクと3年総額12億円で契約し日本球界に復帰した松坂だったが、15年8月に内視鏡手術を受けたこともあり、3年間で一軍登板は1試合にとどまった。

 球団は戦力構想外と判断、11月5日に退団が発表された。松坂はコメントを発表し、「いくら言葉にしても足りないくらいの感謝の思いを伝えるのは一軍のマウンドだと思っています」と現役続行への強い思いをのぞかせた。

 そんな松坂の救いの神となりそうなのが中日だ。森監督は松坂が1999年に西武入団した際の二軍投手コーチ。友利国際渉外担当は兄貴分だった。バックアップの環境は整っており、初のセ・リーグ球団だが、不安は少ないはずだ。

 16年は6位に沈み、今季も5位に終わったチームにとって西武で108勝、メジャーで56勝と実績のある先発投手は一軍のマウンドに上がれれば魅力だ。抜群の知名度は低迷が続く観客動員の起爆剤になるだろう。

 懸案は右肩の状態だが、10月に投球練習を再開。来年2月のキャンプでテストするなど慎重に判断することになるだろう。07年にオリックス退団後、所属先が決まらなかった中村紀洋を春のキャンプでテスト入団させ、同年の日本シリーズでMVP獲得の成功例がある。

 現役続行へ光明が差した感のある松坂だが、一方、自身に関するフェイクニュースが相次ぎ、閉口している。

 15日に国内で「阪神への売り込みオファー」と報じられ、17、18日には台湾「アップルデーリー紙」など複数の地元紙が松坂の代理人から複数球団に接触があり「統一ライオンズが入団テストに前向き」(自由時報=電子版)などと伝えているのだ。

 しかし、これらの報道すべてが事実と異なる一方的な報道で、松坂側は「すべてがガセ。本人が弱い立場にいて発言しないことをいいことに、勝手なことを書き過ぎ」と憤っている。

 まず「台湾報道」に関して松坂の関係者は「大前提として今、松坂に代理人はいません。本人はどこにも売り込みをかけていないし、誰かが勝手に作り上げたニュース。(台湾球界移籍は)絶対にあり得ない」と、完全否定した。

「阪神への売り込み」に関しても「電話で接触をしてきたのはむしろ阪神の方。投げられるのかどうかを確認してきた。いろいろ理由があって(松坂は)断りました。それなのに、いつの間にか主体が逆転してしまって(松坂が)売り込んだことになってしまっている。情報の出し方が一方的過ぎる」と声を大にする。

 肝心の松坂は現在、米ボストンの自宅で静養しながら来季に向けたトレーニングに励んでいる。今回の騒動については「『いつものこと。ボクは一生叩かれ続けるんでしょうね』と達観している。ただ(来年)投げることに対しては自信を持っています」(前出の関係者)とのこと。来季はナゴヤドームのマウンドで雄姿を見ることができるか。