ソフトバンクを退団し新天地を模索している松坂大輔投手(37)が相次ぐフェイクニュースに困惑している。

「阪神への売り込みオファー」に続き17、18日には台湾「アップルデイリー」紙など複数の地元紙が松坂の代理人から複数球団に接触があり「統一ライオンズが入団テストに前向き」(自由時報=電子版)などとその動きが報じられている。

 しかし、これらの報道すべてが事実と異なる一方的な報道で松坂側は「すべてがガセ。本人が弱い立場にいて発言しないことをいいことに、勝手なことを書き過ぎ」と憤っている。

 まず「台湾報道」に関して松坂の関係者は「大前提として今、松坂に代理人はいません。本人はどこにも売り込みをかけていないし、誰かが勝手に作り上げたニュース。(台湾球界移籍は)絶対にあり得ない」とこれらを完全否定。「阪神への売り込み」に関しても「電話で接触をしてきたのはむしろ阪神の方。投げられるのかどうかを確認してきた。いろいろ理由があって(松坂は)断わりました。それなのに、いつの間にか主体が逆転してしまって(松坂が)売り込んだことになってしまっている。情報の出し方が一方的すぎる」と声を大にしている。

 肝心の松坂は現在、米ボストンの自宅で静養しながら来季に向けたトレーニングに励んでいる。今回の騒動については「『いつものこと。ボクは一生叩かれ続けるんでしょうね』と達観している。ただ(来年)投げることに対しては自信を持っています」(前出関係者)とのこと。フェイクではない正式な去就も近々明らかにされるという。