今季34セーブ(2勝5敗、防御率2.87)をマークした中日の守護神・田島慎二投手(27)が17日、東京ドーム対策の一端を披露した。来季の目標はズバリ「(セーブ王の)タイトルを取る。40近く行きたい」。そのためにやらなければならないのが東京ドームの克服だ。

 2016年シーズンの終盤から東京ドームでの成績はからきし。16年9月22日にギャレットにサヨナラ本塁打、27日には同点から村田にサヨナラ満塁弾を浴びて、悪い流れは17年にも持ち越される。4月1日の開幕2戦目に2点リードを守れず阿部にサヨナラ3ラン、8月4日には橋本に同点被弾。今季はナゴヤドームで防御率1・74だったの対して、東京ドームは同23.14と散々だった。

 そんな苦手克服に「一つの手かなと思っている」というのがスパイクの歯の変更だ。田島の投球スタイルは上げた左足をマウンドに着く際、土の上を少し滑らせる。しかし、東京ドームのマウンドの土は粘土質のため刺さって滑らないことが多いという。そこで歯を短く調整して他の球場同様に滑らせることができるよう東京ドーム用スパイクを作製する。

「本当にそれ(マウンド)が(打たれる)原因かは分からない。クセがばれているのかもしれないし、配球のパターンかもしれない。ただ気になることはやっていこうということです」。東京ドームで登板した屈辱の動画を何度も確認し、気になる点を一つずつ潰していく。