ゲレーロ獲得で巨人のV奪回態勢は整ったのか

2017年12月16日 16時30分

巨人入りが決まったゲレーロ

 巨人の来季陣容が固まった。球団は15日、前中日のアレックス・ゲレーロ内野手(31)と来季の契約を結ぶことに合意したと発表した。2年総額8億円で背番号は「5」となる。一方で鹿取義隆GM(60)は、メジャー流出のマイコラスに代わる先発候補については獲得を見送る方針を示し、年内の補強終了を宣言。4年ぶりのV奪回へ、盟主の巻き返し態勢は整ったのか――。

 米フロリダ州で開かれていたメジャーのウインターミーティング視察を終えた鹿取GMは、この日夕方の便で帰国。待ち受けた記者の顔を見ると「いやあ、朝から晩まで、いっぱい人と知り合ったよ」と長旅の疲れを見せずに切り出した。

 時を同じくして、球団からゲレーロの獲得が正式発表された。同GMは「クリーンアップに入ってもらうというのを期待ですね。得点圏で打率、打点を挙げてもらいたい」と話し、今季の中日では左翼だった守備位置に関しては「現場が考えるんじゃないか。そこ(左翼)だと思うが、チーム状況に合わせて」とした。

 3年総額15億円以上の大型契約を望んでいたゲレーロの獲得を巡っては、球団内でも議論が紛糾した。「広いナゴヤドームを本拠に本塁打王を取った長打力は魅力」と獲得を強く推す声もあったが、波のある性格面から長期契約への不安も根強かった。ただ、2年総額8億円という合意内容を素直に受け取るなら、ギリギリの妥協点と見ることはできるだろう。

 FA補強した野上と合わせ、鹿取GMは「課題はクリアできた」と年内の補強終結を宣言。投手の新外国人補強は見送る意思を示し「今いるメンバーからローテに入ってきてもらいたい。チャンスも増えたわけなので、なんとか成績を残してもらいたい」と現有戦力の成長に期待した。

 投手3、野手1だった外国人編成を見直し、来季はマシソン、カミネロ、マギーにゲレーロを加えた投手2、野手2の助っ人陣容で戦う覚悟を固めたことになる。だがマイコラスが抜けた先発陣のやりくりは、綱渡りとなることが避けられない。

 菅野、田口を軸にFA加入の野上までは計算が立つが、4番手以降は2年目の畠、謹慎明けの山口俊、ドラ1ルーキーの鍬原(中大)らに期待せざるを得ない。内海、大竹らベテランに頼る展開となれば、今季同様の苦しい戦いになる。

 常勝の看板は下ろせないが、若手の出場機会を確保して世代交代を進めたいというジレンマがのぞく巨人の今オフ補強。勝負の3年目を迎える由伸監督は、来季も難しいかじ取りを迫られそうだ。(金額は推定)