巨人・小林 わずか400万円増にチームから同情の声

2017年12月15日 16時30分

バッテリー賞の授賞式に出席した(左)から小林、菅野、炭谷

 巨人の低迷は女房のせいなのか――。「2017年度プロ野球最優秀バッテリー賞」の表彰式が14日都内で行われ、セ・リーグは巨人から菅野智之投手(28)、小林誠司捕手(28)が受賞した。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもコンビを組むなど、今や球界を代表するバッテリーとなった2人だが、今オフの明暗はクッキリ。Bクラス転落による厳冬査定が直撃した小林にはチーム内からも同情の声が集まっている

 同い年コンビらしく、菅野と小林は壇上でもあうんの呼吸を披露した。お互いの長所を問われると、菅野は「顔です」とジョークを一発放ってから、真顔で「普段から一緒にいて野球の話をしている。考えが合うようになってきた。僕が2年目、誠司が1年目からの下積みがようやく形になった」と相棒を力強く絶賛。はにかみながら聞いていた小林も「男らしい、頼もしいです」と返し、互いをたたえあった。

 菅野は3年ぶり2度目の受賞となるが、前回の相方は先輩の阿部だった。一方の小林は初受賞。それでも2人が並ぶと雰囲気はすでに“熟年夫婦”だ。これまではプロ経験に勝る菅野が小林を諭すことも多かったが「何を投げようかと迷った時に、意思表示するようになった。任せろというジェスチャーが僕以外の投手の時も増えた気がするので心強かった」(菅野)と、今やエースも女房役に全幅の信頼を寄せている。

 その小林は今季138試合に出場。リーグトップの盗塁阻止率3割8分を記録し、捕逸もわずか2。初のゴールデン・グラブ賞も手にした。また3月のWBCでも菅野とコンビを組み、侍の正妻として大活躍したのは記憶に新しい。宇佐見ら若手の台頭はあるが、投手陣の信頼は厚く、来季も正妻候補の1番手なのは間違いない。

 ただ、球団の評価は今オフも激辛だった。相棒の菅野が今季2億3000万円から4億5000円へほぼ倍増となったのに対し、小林は5000万円からわずか400万円増。投手タイトル総なめのエースとは単純に比べられないが、同僚ナインを中心に「さすがに誠司がかわいそう」と同情論が噴出している。

 球団がマイナスに挙げたのは一点、小林の打力だ。今季の打率は規定打席到達者で最低の2割6厘。本塁打も2本と寂しい数字だった。だがチームメートの一人は「捕手はまず守備で評価されるべきでしょう。DeNAの戸柱だって、打率2割そこそこで誠司よりは上がった(2000万円→3800万円)。智之や田口の数字も誠司の力によるところが大きいはずですよ。大きな離脱もなかったし、たった400万円はないんじゃないですか」と首をかしげる。

 別の先輩選手も「誠司の額を聞いちゃうと、僕らも納得するしかないというかね…。でも若い子たちは結構上がっている。誠司はWBCにも行ったんだし『せめて宇佐見の増額分(800万円から900万円増)ぐらいは上げてあげてもいいのに』ってみんな話しているよ」と明かした。

 当の小林はこの日「今の現状に満足することなく、しっかり中心となってチームに貢献したい。来年はしっかり打てるようにしたい」と殊勝に来季への思いを口にしていたが…。悔しさを胸に秘め、バットを振りまくる背番号22の奮起に期待だ。  

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