右半月板を痛めて6月に戦列離脱し、リハビリ中の中日・平田良介外野手(29)が体重問題に直面している。

 現在はオフのため体重は97キロだが、シーズン中のベストは約94キロ。しかし、手術を回避したこともあり、平田は「たぶん完璧には治らないんじゃないかな、付き合っていかないといけないのかなと思っている。(専属の)トレーナーさんとかにはヒザの負担を考えるなら体重を90キロとかに落とすことはいいことだと言われている」と打ち明ける。

 一方で、来季の目標に打点王を掲げる平田だけに、減量で長打力が落ちることに不安を抱えている。今年3月のWBC出場のため例年より早く体重を減らした大阪桐蔭高の後輩・中田翔(日本ハム)が今季大不振に陥ったこともあり「(減量すれば)飛距離のこともあるし、打球スピードとかも落ちれば(外野まで)抜けていくのも捕られたりするのでは。(野手の)翔だけに限らず、ほかの投手の方でも体重が落ちて球速が落ちた人もたくさんいるし、むやみやたらに体重を落とすことは考えないようにとは思う」(平田)と慎重になっている。

 そのため「どれが正しくて正しくないかが分からない。これだという答えがあれば楽なんですけど、それがないし、もし答えを知っている人がいれば、ぜひ聞きたい」と頭を抱えている。

 5日はナゴヤ球場で全力でベースランニングを敢行するなど近々リハビリメニューは終了予定で順調にきているが、平田にとって来季は体重を維持するのか減量するのか悩ましいところだ。