巨人・由伸監督のゴールデングラブ賞改革案に主催者側の反応は?

2017年12月01日 16時30分

トロフィーを手に記念撮影に納まる守備の名手たち

 G指揮官の“提言”は通るのか――。30日、東京都内で「三井ゴールデン・グラブ賞」(GG賞)の表彰式が行われ、巨人からは遊撃手部門で2年連続選出の坂本勇人内野手(28)ら3選手が出席した。今回で46回目を数える同賞は歴史と権威あるタイトルとして周知されているが、選出方式や結果を巡っては近年議論も絶えない。本紙を通じ、先日は高橋由伸監督(42)も改革案をぶち上げたが、主催者側はどう受け止めているのか。表彰式で聞いた。

 最多4人選出のソフトバンクには及ばないが、巨人からも3選手が守備の名手として選出された。遊撃部門の坂本勇と投手部門の菅野は2年連続、捕手部門の小林は初受賞となった。

 球界の名手が並んだ華やかな壇上。坂本勇は「誇りに思います。2年で終わらず3年、4年と受賞できるように頑張っていきたい」と決意を述べ、巨人では桑田以来の連続受賞となった菅野は「大投手に肩を並べられてうれしい」と笑顔。小林も「現状に満足せず来年も」と意欲を示した。

 打撃や投球とは異なり、守備での貢献度を図ることは難しい。そこに光を当てるゴールデン・グラブ賞については「もらって最もうれしいタイトル」と話す選手もいる。

 ただ投票結果については、不可解なものも散見され、毎年のように波紋を呼ぶのも事実だ。主催の三井広報委員会は「新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局のプロ野球担当記者として、5年以上にわたり現場での取材を主に担当している記者」を投票資格者と定めているが、そこに切り込んだのが巨人の由伸監督。先日「投票記者名を公表すべき」と現場から提言し、大きな反響を呼んだ。

 では主催者側は、現状をどう考えているのか。賞の選出に関わる関係者が「三井広報委員会を代表するものではありません」と前置きした上で、本紙の取材に応じた。
 同関係者によれば、投票結果については毎年、一般のファンからメールなどで多くの意見が寄せられるという。

「今回に関して具体的なことは話せませんが、過去には『なぜラミレス(現DeNA監督)に票が入っているのか』というようなご意見もありました」(同)

 由伸監督が声を上げたのも、そうした“無責任”な票に業を煮やしてのことだ。では今後、投票記者名を公表する可能性はあるのか。同関係者は「高橋監督のご意見は承知しております」と苦笑しつつ「本賞に関しては、記者クラブの皆様と、NPBさんの多大な協力の元で成り立っています。投票記者名を公表することに異論はありませんが、改定はあくまで記者クラブ側の動きを受けてのことになるでしょう。ただ我々の中にも、高橋監督のご意見を正論と受け取る関係者は多くいます。いずれはその方向へ進むかもしれません」とした。

 インターネットによる同賞の投票では、選出方法などへの意見も同時に受け付けている。「記者の方々も選出方法については改革の必要性を感じているようで『監督や選手が自軍の選手以外を選ぶ現場投票に切り替えてはどうか』というご意見も頂きました。過去の受賞者からも同様の意見は伺っています。NPB側とのやりとりでは『外野もポジション別に分けて選んだらどうか』という声も上がっています。いずれにせよ、この賞が球界の権威ある賞として今後も発展していくよう、より良い改革に努めてまいります」(同)

 結論としては、記者の意見や行動次第で改革の余地はあるとのこと。由伸監督、ご納得いただけたでしょうか…。