去就が注目されていたウラディミール・バレンティン外野手(33)の来季のヤクルト残留が29日、正式に決まった。

 単年契約で年俸は25万ドル減の300万ドル(約3億3500万円=推定)。

 バレンティンは球団広報を通じ「すべてのスワローズファンの皆さんに感謝します。来季もこのチームでチームメートたちとプレーできることを大変うれしく思っています。より良い野球を皆さんにお見せできるよう頑張ります」と話した。

 奥村国際グループ担当部長は「数字的に落ちている部分もあったし、力が衰えたとは思わないが年齢でゆるやかに(下降)カーブをたどっている」と年俸減の理由を説明。本人は「頑張って取り戻します」と前向きにとらえているという。

 また、今季3度の退場処分を受けたこともあり、退場になった場合の罰則も盛り込まれた。

「コミッショナーからの制裁金などの処分を受けた場合、同等かそれ以上の金銭的制裁を球団として科します」(奥村部長)

 そんなバレンティンに対し、周囲は「子供キャラ卒業」を望む声が上がっている。来季34歳の助っ人はチームでもベテランの部類で、チーム関係者は「いつまでも若い時と同じような子供っぽいままではダメ。ファンも他の若い選手も、彼の言動に注目しているからね」と大人の振る舞いに期待する。

 奥村部長も「外国人選手なのでまずは自分の成績を出すことが大事だが、周りの選手に『彼が頑張っているから自分も頑張ろう』と思わせる選手にならないとね」と話す。ヤクルト一筋で8年目のシーズンとなる来季、一皮向けた大人の“ニューバレンティン”が見られるか、注目だ。