広島の守護神・中崎翔太投手(25)が自慢の自炊で体調管理に努めている。

 今季は終盤こそストッパーに復帰したが、シーズン序盤に右脇腹の違和感を訴えるなど、フル稼働とはならなかった。来季は「1年間通して働く」と最低限のノルマを課した。

 そんななか、昨オフまで合同自主トレで共に汗を流した江草仁貴氏(37)が今季限りでユニホームを脱ぎ、今回は広島に残って練習に励んでいる中崎は食事面にも気を配るようになったという。外食が続くと「好きなものばかり食べてしまう」。魚も野菜もバランスよく栄養補給をするため、独身ながら夕食は自ら腕を振るっている。

 食材選びから目を光らせて、疲労回復に役立つと分かれば、もずくを使って酢の物を作ってみたり「酒、みりん、しょうゆはカップなんかを使わずに目分量でいける」と肉じゃがや魚の煮つけはお手の物だそうで、なかなかの腕前のようだ。

 なかでも「シーズン中にも作ることがある」という具だくさんの豚汁は力の源。また「クックパッドでいろいろ調べながらやることもある」と興味を持った新作に挑むこともあるという。決して体重を増減させるためではないが「自分でしっかり管理して脂肪を減らしたり筋肉の質を上げたり、ウエートコントロールできれば」と明確な目的を持っている。

 来季のクローザー起用について、畝投手コーチからは「責任のある場所だから『はい、どうぞ』というわけにもいかない。キャンプ、オープン戦で結果を出してもらわないといけない」と注文を付けられた。「8回からまたぎで9回も投げられるくらいならないと」と意気込む中崎は絶対的な守護神として、相手打者も簡単に料理したいところだ。