中日は27日、名古屋市内のホテルで、ドラフト1位・鈴木博志投手(20=ヤマハ)ら8選手(育成2人を含む)の新人入団発表を行った。

 憧れのレッドソックスの守護神・キンブレルと同じ背番号46のユニホームに袖を通した最速157キロのドラ1右腕は「目指すなら一番速い大谷選手(日本ハム)が出した165キロを超すぐらいの気持ちでいる。抑えのこだわりはある。やるからには40セーブを挙げて新人王を狙いたい」と意欲を示した。

 そんな黄金ルーキーは“ソフトバンク流”で投球の幅を広げている。社会人1年目は「変化球は投げない!」と真っすぐ一本だけと決めていたが、「3年目になってフォークは必要だなと思った」と、今夏の都市対抗後にソフトバンク・千賀の握りを参考に習得した。

 さらに、プロ入り前には直球と約50キロ差の大ブレーキをかけた110キロ台のナックルカーブにも着手。「ちょっと目線を外すようにフワッと浮き上がるようなカーブがあれば、打者も打ちにくいと思う」と、今年の日本シリーズでソフトバンクの投手の投球を見まくったという。

「バンデンハークや五十嵐さんもそうですし、森唯斗さんもスロー映像で見るとナックルカーブの握りをしていた。結構、ソフトバンクの選手は、そういう(共通的な)教えがあるのかなと思った。カーブが投げられない人が、こういう握りをして投げられるようになっていると聞いたことがあるので、自分もマネしながらやっている」

 日本一軍団をお手本に、鈴木博が来季1年目から躍動する。