来季から内野守備走塁コーチ兼任となる中日の荒木雅博内野手(40)が17日、名古屋市内で契約更改交渉を行い、40万円減の年俸7000万円(推定)でサインした。

 今季は6月に通算2000安打を達成したが、85試合で打率2割4分9厘、8打点、5盗塁に終わり「僕の中ではすごく不完全燃焼だった」と悔しそうに話した。そこで来季に向けてもう一度、徹底的に走り込むという。「このオフから春季キャンプまではこれまでの現役生活でこんなに走ったことないぐらい走ろうと思っている」

 今季の苦い経験からそう決めた。「実は6月下旬に右の太ももを痛めていた。何とかだましだましでプレーを続けて病院には行かなかったけどパフォーマンスは落ちた。オフになって病院に行ったら、肉離れだった。やっぱり、走り込みができてなかったんだなと。去年のオフは打撃に比重を置きすぎたのもあるし、走るにしても長い距離を走ろうとしすぎて、もうちょっと短い瞬発系のやつをやっておかないといけないなと思った」

 肩書がついても、まだまだ若い選手に負けるつもりはない。「来年はすごい成績を残すぐらいの勢いでいかないと、40にして覚醒したみたいなね」。目指すは不動の二塁レギュラーだ。