日本ハム入団合意・清宮に中田との“危うい”関係

2017年11月17日 16時30分

仮契約交渉を終えて会見に臨んだ清宮幸太郎

 日本ハムからドラフト1位指名された清宮幸太郎内野手(18=早実)が16日、都内で入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で入団に合意した。球団の高卒選手ではダルビッシュ、中田、大谷以来の最高条件となったが、ポジションがかぶる中田翔内野手(28)との関係はどうなるのか。当の清宮はかなり気にかけているようだが…。

 高校通算111本塁打の超高校級スラッガーも、さすがに緊張していたのか。仮契約を終えて臨んだ記者会見では「自分がどれくらいの選手なのかというのはよく分からないんですが、それでもドラフト1位で指名していただいた。すごくありがたいと思います」。父・克幸さん、母・幸世さんが見守る中、両親への感謝のメッセージを求められると「いや…ないです」と困った表情を見せた。

 それでも「球団からは野球人としてだけでなく、社会人として世の中に貢献できる人間になってほしいという力強い言葉をいただいた。自分もプロを志した時に、人としてみんなに目指してもらえる人間になりたいと言っていたので、その言葉はすごく心に響きました」と、堂々とした口調で話した。

 そんな清宮には1年目からの活躍が期待されているが、一方で気になるのが先日、FA宣言をせずに残留することが決まった主砲・中田との関係だ。

 中田は清宮について「球界の宝だしサポートしていきたい」と語っているものの、ポジションは同じ一塁手。チームが清宮を一塁で使うつもりならば、中田はDHということになる。中田は「一塁手でかぶっている。あれだけ有名な選手だし、ちょっと必死にならないといけない」とも語っており、そんな状況下で来季、実力ではなく「清宮育成」を優先させた起用が続けばどうなるか…。

 清宮サイドでは「優等生タイプの清宮の周りには、これまで中田のようなタイプがいなかった。上下関係が緩い早実からプロへ進んで、どう接すればいいのか分からない不安が大きいのでは…」と、微妙な関係となりそうな中田との「接し方」を心配する声が上がっている。

 実際、この日の清宮は「中田はどんな存在か」「負けたくない部分は」と問われ「中田さんはやはりWBCやプレミア12とか、代表での勝負強さが印象に残っています。その辺の心の持ちようだったりは尊敬しています。負けたくない部分は…難しいですね。まだまだひとつも勝ってる部分はないんですけど、飛距離だったりホームランの数だったりは負けないようにしたいなと思います」と、失礼のないよう慎重に言葉を選びながら語っていた。

 とはいえ、こわもてに見えて繊細な神経の持ち主でもある中田は、面倒見がよく後輩からは「大将」と慕われている。ノルマをクリアした若手に対して毎年、自腹で「中田賞」なるご褒美を出すことはもちろん、若手が話しかけやすいよう相手の性格によって硬軟織り交ぜた会話の引き出しを持っている。

 むしろ過剰に心配しすぎて距離を置こうとすると…。まあ、こうした不安も社会人になるにはつきものということか。

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