【核心直撃】オリックス一筋12年の平野佳寿投手(33)が海外FA権を行使して米球界に挑戦する。ベテラン右腕は日本を離れ、どうメジャーに立ち向かおうとしているのか。大阪・舞洲のオリックス施設でトレーニングを続ける平野を直撃した。
――トレーニングは欠かさない
平野 しっかり体力を維持できるようにしています。WBCの時のボールでキャッチボールをしていますよ。
――代理人はイチロー(マーリンズからFA)と同じジョン・ボッグス氏だ
平野 マネジメント会社が選んでくれた。イチローさんと同じだし、信頼はあると思う。
――メジャー打者の予習は
平野 勉強はしてないけど、いつもあいている時間にテレビでメジャーの試合は見てましたから。日本人選手のいるチームの打者の顔とかはある程度わかるかな。みんなすごいと思うんで誰とやりたいとかはない。研究しないといけないですね。
――向こうの投手を見ていて感じることは
平野 こんな投げ方でこんなボールを投げるんだ、日本人にはないな、とか。向こうって投げたいように投げる。日本ではみんな一緒のように投げる風潮があった。セオリーも大事だけど、特徴は日本の投手にもある。投げたい投げ方で投げた方がいいのかな、と思って見ていました。
――オリックスの守護神として活躍してきたが、ここ数年は打ち込まれるケースもあった
平野 日本では対戦相手も一緒だし、研究もされる。もちろん僕の力が落ちているところもあるし、年齢のこともある。でも向こうに行けば対戦相手も僕のことを全然知らない。向こうもわからないということを生かしてやることが一番成功につながると思う。そこが強みかな。
――経験値からくる投球術もある
平野 このカウントならここに投げれば大丈夫、というのはある。通用するかわからないけど。
――オリックスも応援ムード
平野 ありがたいです。長村本部長も「頑張れ」「こっちはいつでも受け皿になるよ」と言ってくれて、渋るようなこともなかったのでね。でも保険があると思っていたらダメなのでそこはしっかりやりたい。
――英語の勉強は
平野 全くしてない。覚えたいけど、覚えられない。
――親交ある芸人のたむらけんじには
平野 まだ相談も報告もしてないですね。すごいお世話になっているんで決まったら連絡しようと思います。