オリックスからドラフト1位指名された田嶋大樹投手(21=JR東日本)が、社会人野球日本選手権の三菱重工広島との1回戦(京セラドーム大阪)に先発し、7回途中4失点。チームは1―4で初戦敗退となった。変化球を中心に打たせて取る投球を続けたが、4回に四球と3安打を浴びて3失点。7回にも追加点を奪われ、アマ最後の大会を無念のKOで終え「エースとしてしっかりゲームをつくれず、チームに迷惑をかけてしまった。悔いが残ります」と悔しさをにじませた。

 それでもネット裏で生観戦した福良監督は「力を入れたときの真っすぐはよかった。変化球もどんな球種でもストライクが取れる。四球で崩れないし、マウンドでもひょうひょうとして投手らしかった。左打者のインコースにも投げられている。ローテ? そのつもり」と高く評価。スリークオーターから繰り出すストレートとスライダーで社会人ナンバーワン左腕と称され、即戦力として期待されるが、JR東日本のチームメートからは、こんな“注文”が出ている。

「1人でポツンとしていることが多い。真面目でおとなしいんです。時々、近寄りがたいオーラが出ている。声もかけにくい。気持ちを集中させているんだとは思うけど、プロに入ったら、かわいがられないといけないでしょう。自分からコミュニケーションを取って明るく振る舞った方がいい」

 田嶋は口数が少なく、JR東日本のチーム内でも「群れる」ことを避けるタイプだったようだが、プロでは一番下っ端。果たして…。