ソフトバンクを2年ぶりの日本一に導いたのは、シーズンで史上最多の54セーブを挙げた最強守護神デニス・サファテ(36)だった。

 1点ビハインドの9回から登板し、7球で三者凡退に抑えると、その裏に内川が起死回生となる同点本塁打を放った。

 守護神は10回、11回もマウンドに上がり、DeNAの得点を許さず、劇的なサヨナラ勝ちを呼び込んだ。3イニングを投げるのは来日初で、36球の魂の熱投だった。3試合で1勝2セーブ、防御率0・00の活躍でMVPに選ばれた。

 お立ち台では「とにかく勝つしかないと思っていた。明日の分は残っていなかった。(3イニングは)チームのため、それだけです」とニッコリ。「愛すべきチームメートと愛すべきファンの前で戦えて(シーズンで)94勝、日本一と達成できたことをうれしく思います」と話した。

 優勝会見には工藤監督、内川と出席。3イニング登板について「すごく疲れました。これっきりにしてほしいという気持ちもあります」とジョークを飛ばして会場の笑いを誘った。