阪神・大山悠輔内野手(22)が3日、高知・安芸で行われている秋季キャンプでのシートノックで二塁の守備に就き、軽快なグラブさばきを披露した。今キャンプから本格的なコンバートとあって本人は「まだまだです」と謙遜するが、打力を生かすために転向を決断した金本監督は「肩も強いし送球もいい。守りに関してもいいもの持っているのでチャレンジさせたい。ヤクルト・山田とか昔なら(ダイエー時代の)小久保もいるからね」と打てる二塁手に成長することを求めた。

 新人ながら打率2割3分7厘、7本塁打、38打点と大器の片鱗を見せた大山にはさらに“トーク力”の向上も期待されている。今年もチームを勝利に導く活躍でお立ち台に立つこともあった大山。ただ、ルーキー離れしたバットとは違って初々しさ全開だった。しかし、2年目はそうはいかない。ある球団幹部は「今年のお立ち台では真面目な人柄は伝わってきたが、主力になる来年はファンを盛り上げるようなしゃべりも必要。口数は多くなくても、ひと言で盛り上げる糸井のようにインパクトを残せるようになってほしい。そのためにこのオフはトークの勉強をしてほしい」と話す。

 来年はお立ち台に上がる回数も激増する期待があるからこその“課題”。このオフは野球はもちろん“話術特訓”にも取り組むことになりそうだ。