0勝2敗の状況でもDeNAはこれまで通りの“ラミ流”を貫いている。31日の第3戦からは本拠地・横浜スタジアム。この日の移動日はラミレス監督の考えによって全体練習は行われなかった。石田、浜口、ウィーランドら先発投手5人が午後3時から2時間弱の指名練習を行ったのみ。夕方から2時間以上も全体でナイター練習を行ったソフトバンクとは対照的だった。

 好きなタイミングで使えるはずの室内練習場も終日電気が消えたまま。ロッカールーム内にあるウエートルームでブルペン要員の三嶋が汗を流したぐらい。他の選手や首脳陣、スタッフは基本的に休養日となり、ラミレス監督も福岡から早朝の便でさっさと帰京し、家族サービスに当てた。

 ちなみに前夜敗戦した第2戦後も福岡の宿舎で門限はなし。移動日も若手以外は「チーム便より早い時間の便で帰京してOK」という柔軟な指示が伝えられていた。

 しかしDeNAにとっては、これが普通だ。「ウチはシーズン中も移動がタイトな時は全体練習をしないケースがほとんど。ラミレス監督が心身ともにリラックスさせることも練習と同じく重要と考えているから」とチーム関係者。まだシリーズで白星がないとなれば練習法を見直してもよさそうだが、あくまでも指揮官は泰然自若の構えだった。

 もちろんチーム内も「ウチはこのやり方でCSも勝ち上がってきた。慌てずに“ラミ流”を貫くことが大事だし、ありがたい」と歓迎の声で埋め尽くされている。「(2連敗でも)何も心配していない」とはラミレス監督の弁。ホームで反撃なるか。