マー君が香川に猛烈な対抗心

2013年01月22日 14時00分

 自身2度目となるWBCに臨む侍ジャパンの田中将大投手(24=楽天)がサッカー日本代表MF香川真司(23=マンチェスター・ユナイテッド)に猛烈なライバル心を燃やしている。V3を狙う侍ジャパンは、イチローら海外組が不在なため注目度、人気ともにいまひとつ。そんな現状を打破すべく、田中は同学年の「エース」に匹敵、いやそれ以上の活躍を見せることを誓った。

 

 

 WBCでのV3を狙う侍ジャパンの注目度について、田中はザック・ジャパンを引き合いに出しこう話した。「若い世代は“日本代表”といったらサッカー。(世間の)注目はそっちですよね」。その表情はどこか寂しげだ。

 

 たしかに、最近の「日本代表」と言えば、もっぱらサッカー日本代表のこと。スポーツ界の注目度をほぼ独占していると言っていい。ブラジルW杯予選やロンドン五輪など国際大会の試合があると、終了後にサポーターが東京・渋谷などで暴動のようなドンチャン騒ぎ。国民の熱狂ぶりは一目瞭然だ。

 

 一方で侍ジャパンはというと、昨年11月に行われたキューバ戦2試合は集客、テレビの視聴率ともに“低空飛行”。本大会に入れば、もっと注目度は上がると考えられているが、イチローやダルビッシュ有といったメジャーのスター選手が不在ということもあり、このままでは韓国、米国、キューバなどの強豪国以前に、サッカーに“完敗”するのは目に見えている。

 

 そこで日本のエースが立ち上がった。「メジャー組が出られないのはしようがないですよ。だから、これまでと全然違うメンバーになる。僕もそうですけど、僕らの世代で盛り上げられればいいと思う」。田中をはじめとする88年会メンバーが“侍ジャパンブーム”の火付け役になろうというのだ。

 

 侍ジャパンでは広島・前田健、巨人・坂本ら同世代の主力選手のなかで、さらに中心となる存在が田中。一方、ザック・ジャパンのエースナンバー「10」を背負いチームの大黒柱として活躍するのは田中と同じ世代である香川だ。サッカー以上に国民を熱狂させるには「シンジ・カガワ」以上の活躍は必至。それこそ最低でも大会MVPは必要だろう。

 

 野球人気が低迷する一方であることを考えれば、V3は絶対に達成しなければならない。「“同世代に負けていられない”という気持ちが強くなっている」と田中。日本球界最強右腕は“世界のマサヒロ・タナカ”になれるか。