DeNA ソフトバンクと日本シリーズで“因縁対決”

2017年10月26日 11時00分

3位からCSを突破したラミレスDeNA

 DeNAが24日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦に臨み、シーズンを連覇した広島を9―3で圧倒。4勝2敗(アドバンテージ含む)で、19年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。パの覇者・ソフトバンクと日本一をかけて28日から敵地で戦うことになるが、舞台裏では早くも「因縁シリーズ」と話題になっている。

 この日もラミレス采配が冴えた。2回に「石田に代わり投手三嶋」とアナウンスされると、青く染まった三塁側のビジターパフォーマンス席は騒然となった。先発の石田が初回に2点を献上。短期決戦は流れを失った方が負ける。ラミレス監督は惜しむことなくカードを切った。

 その三嶋は2回を1安打無失点。4回からは第2戦(19日)に先発した浜口を初の中継ぎ起用し、2回無失点で後ろにつなぐと、好調ベイ打線も黙っていない。3回、桑原の逆転2ランで敵地を静まり返らせると、5回には筒香が2夜連続の2ランをバックスクリーンへ。7回には再びバックスクリーン左に2打席連続のソロを叩き込み勝負を決めた。

 セ初の3位からのCS突破。試合後、ラミレス監督は「次の目標は日本シリーズを勝つこと」と次を見据えたが、早くも舞台裏では「因縁対決」だともっぱらだ。

 因縁とは2011年に起きた工藤監督と高田GMの、DeNA監督就任劇をめぐる大騒動。一度は決まりかけた「DeNA・工藤監督」だが、高田GMとコーチ人事をめぐって大モメ。達川ヘッドの入閣を希望した工藤監督を高田GMが一蹴し、工藤監督の就任自体がご破算となった。

 そのため「工藤監督と達川コーチは“高田憎し”で団結しているからね。高田のDeNAにだけには絶対に負けられないと思ってますよ」と、球界関係者の間でささやかれているのだ。

 当時、高田GMは監督とヘッドがバッテリーでは首脳陣のバランスが悪くなると考えていた。さらに監督に人事権が一切ないことも工藤監督との決別の理由となった。その後のDeNAは中畑清監督が誕生し、高木豊氏がヘッドコーチを務めており、14年オフにソフトバンク監督に就任した工藤監督は16年オフに達川ヘッドを招聘し、自分のプランを実現させた。

 当時を知るDeNA関係者は「工藤監督との因縁? こちらはまったく気にしてないです。中畑前監督が4年間頑張ってチームの基礎をつくってくれたわけだし、ラミレス監督がその基礎を受け継いでこうして日本シリーズまで導いてくれた」とまったく相手にしていなかった。

 ちなみに工藤ソフトバンクとDeNAの交流戦対戦成績は、3年間で2勝7敗とDeNAが大きく負け越している。戦力的にはDeNAが圧倒的に不利とも言われるが…。鷹首脳陣に“私情”が入って冷静な判断ができなくなれば、ラミレス采配の付け入る隙も出てくるかもしれない。