【セCS】5回1失点でも「ジョンソンには任せられない」と大下剛史氏

2017年10月21日 12時00分

投手の井納に先制打を許したジョンソン

【大下剛史 熱血球論】広島先発・ジョンソンの投球にはガッカリさせられた。初回こそ打者3人で退けたものの、2回には投手の井納を含む下位打線の3連打で先制され、3回も不運な当たりがあったとはいえ一死満塁のピンチを招いた。終わってみれば5回1失点ながら、球数は89球。本来の力を考えれば物足りない内容で、序盤から重苦しい試合にしてしまった。昨年は15勝7敗の好成績で25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、沢村賞にも輝いた。

 しかし、今季は阪神との開幕戦で黒星を喫すると、直後に咽頭炎で戦線離脱。復帰までに約2か月を要したばかりか、7月下旬にも左太もも裏を痛めて1か月近く二軍で再調整することになった。まさか昨季途中に今年からの3年契約を新たに結んだことで気が緩んだわけではなかろうが、レギュラーシーズンも13試合に先発して6勝3敗、防御率4・01と大きく期待を裏切った。

 次に登板機会があるとすれば日本シリーズということになる。しかし、この日の投球から短期間で急に良くなるような印象は受けなかった。広島では貴重な左腕だし、33年ぶりの日本一を目指す上でも助っ人左腕の不調は首脳陣にとっても頭痛の種だろう。きっと今の状態では自信を持ってマウンドに送り出すことはできないはずだ。

 4、5回に立ち直りの兆しを見せたが、そもそも今回のCSで3戦目での先発となったのは信用されていないからこそ。いずれにせよ今の球威やキレ、制球力では、長いイニングを任せることは期待できない。(本紙専属評論家)