【セCSファイナルS】雨天決戦お手のもの 広島“伝統”勝ち

2017年10月19日 14時00分

ずぶ濡れになりながらも勝利を喜ぶ広島ナイン

 セ、パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが18日に開幕。広島とDeNAが激突したセの第1戦は、ペナントレースを制した広島が3―0(5回降雨コールド)で勝ち、対戦成績を2勝(アドバンテージ含む)とした。とにかく今年のセのCSは雨にたたられっぱなしだが、広島ナインにとって雨中の決戦は慣れたもの。勝つべくして勝ったと言えそうだ。

 打線は4回までDeNA先発・石田に無安打に抑えられていたものの、5回に新井のチーム初安打で勢いづき、二死満塁から昨年のCSで12打数10安打、驚異の打率8割3分3厘でMVPに輝いた“CS男”田中が中前に2点打をマーク。さらに二死二、三塁から菊池の適時内野安打でリードを3点に広げた。

 この回終了直後に雨足が強まり、試合は一時中断となった。グラウンドキーパーが必死に整備するなか、36分間の中断の末に降雨コールドによる勝利が決定。“球史に残る泥仕合”となった甲子園でのCSファーストステージ第2戦とは打って変わった早めの決断に、杵渕和秀セ・リーグ統括は「(甲子園と比べ)状態を見れば向こうのほうがひどかったのでできたと思うかもしれないが、この後の雨の状況を考えれば適切な判断だった」と説明した。

 まさに“恵みの雨”による1勝となったが、勝つべくして勝ったとも言える。「うちは昔から多少の雨でも試合をやるのが伝統。だから選手は雨の中でプレーすることに慣れているし、雨の時はグラウンドの中のどこがよく滑るかとか、ゴロが弱まるとか把握している」とはチーム関係者。そもそも広島は球場に足を運んだファンをガッカリさせないようにと“雨天決行”が多い。屋外球場だからこそだが、対戦相手の選手から「この雨でもやるんだ…」と驚かれることもあれば、ファン間では球場名をもじって雨でも試合が行える「マツダドームドームスタジアム」と、いじられることもある。

 広島ナインにとっては当たり前の光景で雨中決戦はお手の物。それだけに負けられない一戦でもあった。今週いっぱいはグズついた天気が続くとの予報。“重馬場巧者”の広島にとっては2年連続の日本シリーズ進出に向けて天も味方してくれていると言えそうだ。