5年連続Bクラスで観客減の中日 なぜか視聴率だけはアップ

2017年10月15日 12時22分

ナゴヤドームの中日戦を中継するテレビカメラ

 名古屋で摩訶不思議な珍現象が起こっていた。5年連続Bクラスに沈んだにもかかわらず、ゴールデンタイムに放送された今季の中日戦のナイター視聴率が、昨年よりかなりアップしたというのだ。

 名古屋地区では中日主催ゲームのほとんどが地上波で放送されており、特に東海テレビ(フジテレビ系列)とCBC(TBS系列)の2局だけで年間56試合を中継している。

 東京キー局との編成上の兼ね合いもあり、基本的に東海テレビが火、木、土曜日、CBCは水、日曜日の試合を中継することが多い。土、日はほぼデーゲームなので平日の試合がゴールデンタイムとなるが、CBCによると「今年の水曜ナイター(9試合)の平均視聴率が10・4%で、昨年の7・4%(8試合)を3%も上回りました」。

 CBCは今年上半期の視聴率争いで2007年の上半期以来、10年ぶりにG帯(19~22時)2位に浮上したが、ドラゴンズ戦中継に足を引っ張られなかったことも躍進を支えた一因だったといえる。

 また東海テレビのナイター中継も好調だった。4月の中日戦ナイター視聴率が10・1%(昨年4月は9・7%、以下カッコ内は前年同月の数字)、5月は10・0%(8・9%)、6月は11・0%(8・5%)、7月は9・9%(5・9%)、8月は8・8%(7・7%)、9月が9・6%(7・6%)と、全ての月で前年同月よりもアップした。

 名古屋のテレビ局関係者の間では「東海テレビとCBCは中日戦を中継しなくちゃならないから、他局との視聴率争いで苦戦する」と予想されていたが、フタを開けてみると、チームが最下位争いをしていたのとは裏腹に視聴率は健闘したといえるだろう。

 シーズン通じて一度も優勝争いに加われず、ナゴヤドームはいつもガラガラ。なぜ中日戦の視聴率は好調だったのか? 

「(開幕前の)WBCからの野球人気が続いていたようだ」「特に7月ごろまで、ドラゴンズに対する期待が高かったように見える」「京田のような勢いのある若手選手が出てきた」「球場に足を運ぶほどの熱意はなくなったが、それでもテレビなら見ようかという人はまだまだいる」

 中日OBや在名テレビ局関係者の間からは様々な意見が出ているが、何はともあれ、やっぱり名古屋人はドラゴンズのことが大好きなようだ。

(視聴率は名古屋地区、ビデオリサーチ調べ)