阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が特攻出撃だ。DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを翌日に控えた13日、初戦を任されたメッセンジャーはキャッチボールなどで軽めの調整。中3日の先発マウンドについて「第1戦はチームを勢いづけるための大事な試合。自分の投球に集中したい」と腕をぶした。

 右足の腓骨骨折から復帰登板となった10日の中日戦は4回を1安打無失点に抑え、ケガ明けとは思えない完璧な投球を披露。「長めのブルペンという感じだった」と振り返った助っ人は「ここで(CS)投げるために米国で手術してきた。金本監督には“必要ならためらわずに使ってくれ”と言ったんだ」と並々ならぬ決意で向かう気持ちを明かした。女房役の梅野も「早打ちのベイスターズの意識を持って、いかに粘れるか。いろんな引き出しを出せたらと思う」と臨戦態勢を整えた。

 メッセンジャーの心意気に金本監督も「球数の配慮とか、調子がいいのに、わざと下げることはない。それが短期決戦。次の登板とか考える必要はない。目先のところを取るのが大事。よければ100球いこうが110球いこうが、球威が落ちなければ投げてもらいます」と遠慮なくフル回転してもらう構え。初戦を責任感あふれる右腕に託す。