菅野先発入りへ「侍ジャパン超え」の試練

2013年01月20日 16時00分

原監督が視察。左から3人目が菅野

 これもおいへの“愛のムチ”なのか。巨人のドラフト1位・菅野智之投手(23=東海大)に、伯父である原監督が大きなハードルを設けることになる。コーチ会議で新人で唯一、一軍キャンプスタートが内定したが、安心はできない。投打の「侍」が立ちふさがり右腕の真価を問うことになった。

 

 川口投手総合コーチは菅野の一軍スタートについて「当然。戦力として考えているわけですから」と明言。晴れて開幕一軍、そしてプロ初勝利に向けた第一歩を踏み出すことになったが、実は大きな関門が菅野を待ち受ける。

 

 それは「侍戦士とのガチンコ勝負」。第2クール終盤の紅白戦で、菅野は阿部や坂本、長野などWBC組と対決しなければならないのだ。

 

 今年はWBC日本代表の合宿が宮崎で行われるため、一軍メンバーは昨年より5日早く沖縄へ移動する。その影響で「沖縄行きメンバー」を決める要素となる紅白戦を、第2クール終盤に行うことが決定した。「投手のこともあるので」(川相ヘッドコーチ)の説明通り、この試合でメンバーをある程度「ふるいにかける」ことになる。となれば、当落線上にいる菅野がマウンドに上がることは必至。その相手が仕上がり間近の侍となるのも自然の流れだ。

 

 これを単なる「プロの洗礼」で片付けることはできない。この結果が今季の先発枠争いに大きな影響を及ぼすことにもなりかねないからだ。

 

 昨年末から原監督は澤村の「守護神プラン」を掲げている。これが菅野の先発ローテ入りに有利に働くかと思いきや、そうではない。「菅野に枠を与えたなんてとんでもないよ。澤村はあくまで先発が前提」とは首脳陣の一人。昨季同様、先発投手5人と考えれば、残された先発枠は内海、杉内、ホールトンを除く2枠となる。これを澤村を筆頭に、昨季6勝の宮国、小野、笠原、江柄子、先発転向プランのある2年目左腕・高木京らと争うことになる。川口投手コーチも「のんびりしているやつはいらない。(若手の)最初のチャンスは沖縄に残れるかでしょう」と語った。菅野の実戦初登板は、単なる「様子見」ではない。結果が求められるのだ。

 

 侍との対決の可能性について、菅野は「まだイメージはできないが、対戦できればシーズンまでにつかめることもある。勉強させてもらうつもりで、神経を張り巡らせたいと思います」と語った。いきなり訪れる大きな試練に、若き右腕はどう立ち向かうのか。