新生小川ヤクルト 宮本氏がヘッドコーチ就任 広島退団の石井、河田コーチ招聘へ

2017年10月06日 16時30分

笑顔でガッツポーズする小川監督

 ヤクルトは5日、来季監督に小川淳司シニアディレクター(SD、60)が就任すると発表した。契約は2年で年俸は8000万円(推定)。年内は編成のトップとしてのSD職を兼務する。背番号は前回の監督時代と同じ80。

 衣笠剛球団社長(68)は現状のチームを「層が薄い。チーム力が非常に低い」とした上で、今回の人事について「今のチームのすべてを知っている小川SDに預けて優勝…というよりも、チームの強化、底上げをお願いしたい」と説明。小川監督は「チーム状況を何とかしなきゃいけないとSDの立場でも責任を感じていた。立て直さないといけないという思いは非常に強く、引き受けさせてもらった」と話した。

 今季は主力選手に故障者が続出し、序盤から最下位に低迷。球団ワースト記録を更新する96敗、借金51でシーズンを終えた。巻き返しは容易ではない。しかし小川監督は「どこのポジションも補強ポイント」としつつも「今いる戦力でできるのが理想」と言う。球団幹部も「FAは今のところ考えていない」と話しており、FAを含めて補強には消極的だ。

 新外国人の獲得も同様で「今年は7人体制で外国人の年俸が12球団で3番目に多かったから、その反省もあって来年は少数精鋭でいく予定」(編成担当者)。現有戦力の底上げを優先し、足りない部分のみドラフト、外国人の獲得で埋めていくのが基本姿勢だ。

 そうなると脇を固めるコーチ陣がチーム強化の鍵となってくる。球団OBの宮本慎也氏(46)にヘッドコーチ就任を要請。また、これまでは生え抜きを大事にするファミリー球団だったが、広島のリーグ連覇に貢献し、今季限りで退団することになった石井琢朗打撃コーチ(47)と河田雄祐外野守備走塁コーチ(49)の招聘にも動く。「やるからには勝つことは大きな目標。そのためにどうするか考えていく」と小川監督。その戦いはすでに始まっている。