清宮争奪10・26ドラフト急変 撤退球団が続出か

2017年10月07日 11時00分

清宮の進路のカギを握っているのは克幸氏なのか

 今年のドラフトの超目玉・早実の清宮幸太郎内野手(3年)について、新情報が浮上した。10月26日に行われるドラフト会議までに「清宮指名から撤退する球団が続出するのでは」とスカウト間でささやかれているのだ。2日の面談ではNPB10球団が早実を訪問しているが、そこで一体何があったというのか。

 2日に行われた早実・清宮と、広島、日本ハムを除く10球団との面談。会話が弾み手応えがあった球団、なかった球団の反応は様々だったが、清宮サイドと実際に対面したことで10球団が共通して再認識した確信情報がある。それは「清宮の進路は間違いなくパパが握っている」というものだ。

 パパとは言うまでもなく、この清宮面談にも同席していたラグビートップリーグ、ヤマハ発動機監督の克幸氏(50)のこと。面談に立ち会った某球団の関係者は「面談の中で多くの時間がお父さんからの質問だった。個人的な球界人脈もあるからか、結構詳しい情報も知っておられて、こちらがたじろぐ質問も一つや二つではなかった」と克幸氏の見識の広さに舌を巻いた。

 一方で、面談を終えた各球団のスカウトたちは「ウチはこうだったけど、そっちはどうだ?」「あそこはこんなことを言われたらしいぞ」などと、それぞれ“横”の情報交換をしながら他球団との温度差を実感したという。それによると…。

「かなり露骨に嫌悪感を示された球団もあったようです。直接『おたくには行かせたくない』とまでは言われてはいないようですが、言葉の端々に指名を回避してもらいたいニュアンスがこもっていたと聞いてます。そうやってお父さんが(球団を)仕分けして(意中ではない球団を)排除していく流れなのでしょう」と“パパ主導”だった面談の舞台裏を明かした。

 また別の球団スカウトは「家族会議で清宮君本人の言葉を議事録に取ったという報道がありましたけど、確かに面談の間中も、お母さん(幸世さん)がメモを取っていました」と証言する声もあった。

 その半面、肝心の清宮本人については「甲子園や進路表明会見でも、あれだけハキハキとものを言う印象のある清宮君が、お父さん、お母さんの前ではしどろもどろな感じだった」と証言するスカウトもおり、父の存在感と息子への影響力の大きさを改めて思い知らされたという。

 もちろん克幸氏に露骨に嫌悪感を示されたいくつかの球団でも、強行指名する手はある。だが、万が一にも指名拒否されて進学ということにでもなれば、貴重なドラフト1位枠を失うことになる。それだけに、ドラフト会議までに清宮指名から撤退する球団が続出する可能性がスカウト間でささやかれている。

 地元のスター候補生・広陵の中村奨成捕手(3年)に敬意を表し、清宮指名を見送る広島を別として、2日の面談を回避しながら虎視眈々と清宮交渉権確保を狙う日本ハムを含め、果たしてドラフト本番では実際に何球団の争奪戦となるのか。

 面談を終えた前出スカウトの見立ては「最終的には4、5球団に絞られてしまうのでは」だったが、果たして――。

【面談VTR】

 2日の面談には清宮のほか、父の克幸氏、母・幸世さん、早実の国定貴之野球部長の3人が同席した。

 トップを切ったのはオリックスで育成方針などを説明。2球団目のDeNAは「清宮君のほうから『(筒香は)どういうふうにしてああいうふうになったんですか』と質問があったので、育成方針などを説明しました」と、清宮が“筒香プラン”に興味を持っていたことを明かした。

 西武は渡辺SDが出馬。中村を筆頭に高校から入団した選手が数多く活躍している点から、彼らの育成プロセスを紹介。午前中最後となったのはソフトバンクで、早実の大先輩・王会長こそ姿を見せなかったものの4人が来校。柳田を例に挙げながら、練習環境の充実度も猛アピールした。

 午後は巨人からスタート。鹿取GM、岡崎スカウト部長、石井球団社長ら計5人が大挙して赴いた。ヤクルトは育成実績などを訴え、中日に至っては観客動員が伸び悩んでいる状況を逆手にとり「チームがこういう(不人気の)状況なので、(スター性のある)清宮君がどうしても必要な選手であると伝えました」とまるで泣き落としのように入団を懇願。清宮の1位を公言している阪神は改めて1位指名を直接伝え、その熱意をアピールした。

 さらに楽天とロッテが高卒選手の育成方針や活躍ぶりを説明し、午前9時すぎから始まった面談は午後5時すぎに終了した。

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