中日退団濃厚のゲレーロ獲り 阪神早々“白旗”

2017年10月04日 16時30分

ストーブリーグの目玉にもなりそうなゲレーロ

 2位でクライマックスシリーズ(CS)進出の阪神が3日、右の大砲候補として熱視線を送っていた中日のアレックス・ゲレーロ内野手(30)の今オフ争奪戦に早々と「白旗」を掲げていたことが判明した。この日、球団は今季途中に獲得したジェイソン・ロジャース内野手(29)の帰国を発表。このまま解雇は確実で、来季に向けた新助っ人探しが本格化するが、昨年から金本監督イチ押しのゲレーロに手も足も出なかった「事情」とは…。

 近日中に帰国する“虎のパンダ”ことロジャースは「短い期間でしたが、日本でのプレーは私にとって素晴らしい経験でした。甲子園だけでなくどの球場に行っても阪神ファンの応援には情熱があり、私はその応援を愛していました」と球団を通じてコメントした。40試合に出場して打率2割5分2厘、5本塁打、23打点。9月26日に不振で二軍落ちし、金本監督ら首脳陣はDeNAとのCSファーストステージで「戦力外」と判断。先に帰国したエリック・キャンベル内野手と同様、今季限りでの解雇は確実となった。

 これで助っ人野手は全滅し、来季に向けた新助っ人探しが本格化。球団は当初から中日残留の可能性が低くなった主砲ゲレーロの獲得調査を進めてきたが、このほど断念したという。ある球団幹部は「争奪戦にウチが入っていける状態ではないくらいのマネーゲームになっている。とても手は出せない。ゲレーロは今年(古巣の)ドジャースが出していた年俸分が来年は出ないからその分を埋めようと必死。ウチが出せるのは1年で2億円ぐらいが限度だから無理だろう。中日はゲレーロ側に2年総額6億円を提示したそうだが、どことは言えないが、資金力のある2球団がすごい金額を提示したと聞いている。金本監督にも『(獲得は)難しい』と伝えている」と内情を明かした。

 資金力では阪神も負けてはいないが「実際、年々やりくりは難しくなっている。昨年はFAで糸井、生え抜きの鳥谷にも相当のお金をかけ続けている。今年の2位で大健闘した中継ぎ陣、若手らも皆、大きく年俸が上がることは確実でゲレーロ一人にそこまで構ってられない」(別の球団関係者)。

 これまでの主力選手への高待遇、チームの今季2位躍進が首を絞め、もはやマネーゲームに発展したゲレーロ獲得には「白旗」を掲げるしかないというわけだ。

 ゲレーロは昨年途中に金本監督が「期待できる」と球団に大推薦した助っ人だったが、キューバ選手を招く態勢づくりができていなかった面もあって獲得を見送った。そして今回は何より条件が莫大になって泣く泣く断念…。目下、代役候補として韓国プロ野球・ハンファのウィリン・ロザリオ内野手(28)らをリストアップしている。昨年オフにはマギー(巨人)の獲得を目指したもののマネーゲームに利用されて苦杯を飲んだ阪神だけに、その二の舞いもゴメンということか。